水深600mのポイントへ
3時半に小名浜港を出港し、北東に向けて走ること実に3時間。ようやく水深600mのポイントに到着しました。エサのスルメイカを丸ごと一杯掛けした針2つを船縁にならべ、500号のオモリ片手に船長の合図を待ちます。
程なくして船長より投入の合図。大トモから順番にオモリを投入。着底後、イトふけを取ったら、このポイントは根掛りの心配がないとのことで「オモリトントン」をキープ。因みに船長より「根掛り注意」のアナウンスがあったら、オモリを2m程度浮かせるように。
まさかのカジキ登場!
「べた凪無風」という最高のコンディションの中、期待を抱きながらアタリを待つも、船中アタリはなし。そして3投目、仕掛けを投入すると仕掛けが80m落ちた所でストップ。周りを見渡すと何やら様子がおかしいことに気づく。状況的に推測すると…青物が回遊しているっぽい。しかもデカいヤツ!

私含め、数名のハリに食いついたらしく、船中大パニック。デカい青物?が掛かった仕掛けは殆ど切られてしまいましたが、若干1名、奇跡的に魚の回収成功!その正体はなんとブルーマーリンことカジキ!推定ですが、ツノを含めると全長2m以上あったと思います。

ポイント移動でアブラボウズ顔出し
何とか船中1匹カジキが上がり、船長はかなり疲労困憊の様子でしたが、釣り客は逆に大盛り上がり!私も何とか取りたかったですが……ま、そこは正体を確認できただけでヨシとします。
船は大きく移動し、今度は水深500mのポイントへ。すると、船中数名に本命ヒット!はじめは根掛りのごとく竿先が突き刺さり、その後グングン。アブラボウズのアタリは独特かつ明確なので、この釣りに慣れていなくても一瞬で判別が可能です。大物が多点掛けしてしまうと大変なので、皆さん巻き上げはすぐにスタート。食いが浅かったらしく、この流しでの本命浮上は1本のみに終わりましたが、流れはいい方向に傾いてきました。

本命ヒットもバラし
アブラボウズは群れている魚。なので、このポイントは期待できると踏んで船長もすかさず船を回します。そしてこのポイントでの4投目、ついに筆者の竿も豪快に曲がりました。すかさずレバードラグを調整し、巻き上げスタート!
丁寧にスピードを調整し巻き上げていくと、反対側の2人とオマツリしていることが判明。残り20mで一旦巻き上げを止め、3人の仕掛けを切り離していったのですが、ここで痛恨のバラシ。アブラボウズは身が軟らかく口切れもしやすいので、ちょっとでも強引にやってしまうとこうなってしまいます(涙)。

本命は船中3匹
沖上がり予定時間は既に過ぎているものの、船長は納得いかないらしく必死。時間を延長してもう1流し試みます。しかし、この流しは船中アタリなし。残念ながらここで終了となってしまいました。
船中12名で本命3本、ゲストにブルーマーリン。ブルーマーリンといえば、MLBのフロリダマーリンズとか、私の中ではトロピカルなイメージがあったのですが……まさか小名浜沖でお目に掛かれるとは。しかもアブラボウズ釣りのゲストで(笑)。改めて、釣りって面白いですね~!