「デカくなりたい!」ボディビルダーはもちろん、ウエイトトレーニング愛好家なら一度はそう思ったことがあるに違いない。体重が競技のパフォーマンスに直結するコンタクトスポーツのアスリートも同様ではないだろうか。そこで日本ボディビル選手権トップ12人に、過去最も体重が増えたときの食事法、そして大会シーズンが終わった“オフ”である現在の食事についても聞いてみた。体重が増えにくいトレーニーや、これから身体を大きくしたいアスリートはぜひ参考にしていただきたい。

取材・文:アイアンマン編集部

【筋肉増量飯】出張先でもいつでも同じものが食べられるセブンイレブンが私の心強い味方です=田代誠
(画像=『FITNESS LOVE』より引用)

出張先でもいつでも同じものが食べられるセブンイレブンが私の心強い味方です

― 過去に体重を大幅に増やした時期はあったのでしょうか?

田代 増えた時期は2回あります。まずボディビル開始から2年たった20歳くらいのころに単純に脂肪が増えて70㎏→80㎏までなった時期。もう一つは筋肉が増えて、筋量だけで4㎏増えた時期です。27歳から28歳にかけてですが、絞った状態で63㎏→68㎏まで増えました。ちょうどミスター日本に初めて出た(1998年3位)ころです。

― 脂肪で増えたという最初の時期は何を食べていたのですか?

田代 一日4回カレーを食べていました(笑)。ご飯も食べやすいですし、主食としてカレーを食べて、他におかずとしていろいろ食べるといった感じです。あまり参考にはなりませんが、脂肪がつきにくい人、なんでもいいから体重を増やしたいという人にはいいかもしれませんね。カレーには脂肪以外の栄養や香辛料も入っていて、食べると元気になりますよね。それで食べていたというのもあります。

― 筋量が増えたという27歳のときはどんな食事をしていたのですか?

田代 大量につめ込むこともなく、サプリメントも取って、今よりも炭水化物は取っていました。ご飯の量は茶碗一杯からドンブリ一杯くらい。減量に入ると夜は炭水化物を抜いていました。当時は鹿児島に住んでいましたが、鹿児島には鳥の刺身が普通に売っているんです。魚の刺身も好きでオンオフ問わず食べていました。ただ私はこの“食事”で大きくなったのではなく、トレーニングで大きくなったと考えています。当時行っていたパワーリフティング式のサイクルトレーニングの影響が大きいと思います。そのトレーニングと食事が合致した時期ですね。体を大きくするというと、まず食事をたくさん食べると考えられていますが、大切なのは、「トレーニングに合わせた食事をすること」なんだと気付きました。いっぱい食べないと大きくなれないと思われがちですが、体を大きくするのは食事ではなくてトレーニングです。昔のボディビルダーは肉を一日4㎏も食べたなんていう話も聞きますが、それが何なんだと(笑)。伝説的な話はファンタジーとしては面白いけれど、やはり科学的なアプローチも大切です。

― 田代選手といえば今はコンビニ食が中心と聞きましたが本当ですか?

田代 コンビニ大好きです(笑)。コンビニメニューが唯一の食事らしい食事です。朝はプロテイン、昼はオートミールとゆで卵を3つとプロテイン40g。オートミールはネットで400g入りで500円くらいのものを買っています。ご飯みたいに炊く必要がなく、食べたいときにチンして食べられるというのがいいですね。コンビニメニューは夜中の2時くらいに食べます。

― コンビニのサラダは特にお気に入りとお聞きしましたが。

【筋肉増量飯】出張先でもいつでも同じものが食べられるセブンイレブンが私の心強い味方です=田代誠
(画像=必見! 世界3位の肉体を支えるコンビニ食!!(1食分)、『FITNESS LOVE』より引用)

田代 セブンイレブンの「彩り野菜のサラダボウル」が一番好きです。新鮮な野菜が入っているのはもちろん、一見適当に野菜を入れているように見えるけれどもバランスが絶妙なのです。レタスと大根、ニンジンの量などサラダとして食べやすいように作られています。高級なレストランに行くとサラダも旬の野菜を食べやすくミックスしていますよね。そういうこだわりを感じる商品で気にいっています。

― タンパク質は魚が中心ですね。

田代 4切れで合計40gくらいタンパク質を取るイメージです。それをサラダの上に乗せて食べます。ドレッシングはノンオイルを選びますが、正直なんでもいいと思います。私は青じそが好きです(笑)。納豆と豆腐は植物性タンパク補給の意味で食べています。最近のコンビニは昔と違い、美味しくて栄養のあるものがそろっているので重宝していますよ。出張先でもいつも食べている同じものが食べられるというのも魅力です。全国1万6千店のセブンイレブンが私の心強い味方です(笑)。