2030年までに「最低でも200店舗、売上高1800億円」

イオンウエルシア九州は今後、まずは福岡県内で新業態の出店を進める計画。ブランド(屋号)名は商標登録の確認などもありまだ決まっていないが、すでに何案かに絞り込まれているようだ。ただ、「『ウエルシア』になる可能性もある」(イオン九州柴田社長)という。
売場面積は熊本麻生田店よりもやや大きな450坪程度を想定するが、場所によっては300坪規模になるケースも見込まれるという。取り扱いSKU数は2万7000程度の規模になるようだ。
何より新業態1号店の出店が待たれるが、今回の会見では具体的な時期・場所は公表されなかった。以降の出店については、イオン九州の既存店の業態転換も含め出店スピードを加速。イオン九州の柴田社長は「2030年までに最低でも200店舗、(イオンウエルシア九州の)売上高1800億円はめざしたい」と息巻く。
イオンウエルシア九州は激戦地・九州で今後どれだけの存在感を示すことができるか。そしてSMやDgS、ディスカウントストアなど競合他社の経営戦略に何らかの変化を迫ることになるのか。いずれにしても、同社の”誕生”は局地的な出来事ではなく、日本の小売業界全体に影響を及ぼし得るといっても過言ではないだろう。
提供元・DCSオンライン
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