たっぷりの脂が魅力の惣菜魚・ギンダラ。焼き物や煮物で食べられることが多い魚ですが、ここ最近は「生で食べられる」養殖ものが人気となっています。
(アイキャッチ画像提供:茸本朗)
養殖ギンダラの輸入が再開
鮮魚で流通する珍しいギンダラ「銀雫(きらり)」。鍋物や焼き物用食材として人気のギンダラですが、その中でも珍しい「養殖もの」ということで業界の注目を浴びてきました。
![養殖されたギンダラの輸入が再開 生食は超美味だけど若者向け?](https://tsurinews.jp/data/wp-content/uploads/2022/08/20220826gindara02.jpg)
カナダから輸入
「銀雫」の養殖はカナダの冷たい海で行われており、日本へ輸入されていました。しかし今年の7月頃にそれが一旦ストップしていました。販売元によると、出荷サイズまで成長した個体数が少なくなってしまっていたからとのこと。
しかしまた出荷の目処が立ったようで、9月より再度輸入がスタートするという発表がありました。順当に行けば、来月中にはまた賞味できるようになるでしょう。
ギンダラって何者?
惣菜店やばんざい屋さんでしばしば目にするギンダラ。名前は聞いたことがあるけど、いつも切り身だからどんな魚なのか全くわからないという人は多いと思います。
ギンダラはカサゴ目ギンダラ科というグループに属する魚。水深300m以深のやや深いところに生息し、成長すると1mを超える大型魚です。いつも切り身で売られているのはそのため。
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ギンダラという名前は、全身が黒みがかった灰色でどっしりとして大きいことや、柔らかい白身の肉質が似ていることから、同じ深海魚のタラになぞらえて名付けられました。ただしタラ目のタラとは全く近縁ではありません。
さっぱりして脂の少ないタラと、脂たっぷりのとろける味が魅力のギンダラでは、食材としても味の面でも大きく異なります。
生のギンダラは美味しいけど「若者向け」
国産のギンダラは、過去の乱獲や漁場の減少などにより今ではレアな存在といえます。現在国内で食べられているギンダラのほとんどは輸入もので、脂が多く鮮度落ちが早いことから基本的には冷凍品となっています。
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養殖のギンダラは珍しいだけでなく、活け締めの後冷蔵で輸入されるため生食が可能です。そのため刺身や寿司で提供されることが多くなっているようです。
生のギンダラは白身の中でもトップクラスに脂肪含有量が多く、噛みしめると口の中で肉汁がじゅわっと染み出すほど。トロをも超える味と言われるほどで非常に美味……なのですが、アラフォーの胃には正直ちょっと重いなぁと思わされます。バクバク食べられる若い人が羨ましいものです。
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<脇本 哲朗/サカナ研究所>
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