ZOZOは9月1日から、ファッションEC(インターネット通販)サイト「ZOZOTOWN」に出店するファッションブランドに向けに、受注生産プラットフォーム「Made by ZOZO(メイドバイゾゾ)」を稼働させる。

 年間購入者数1061万人を超えるZOZOTOWNで取得した膨大なデータや、プライベートブランド事業で培った生産のノウハウなどを生かし、ファッションブランドの生産支援に踏み込む。

 第1弾として同日から、ユナイテッドアローズのブランド「info.BEAUTY & YOUTH」の商品の受注販売を開始、その後、TSIの「nano・universe」、シップスの「SHIPS」の商品も順次、販売を開始する。対応ブランドや型数は順次拡大していく予定。

 Made by ZOZOでは、ZOZOTOWNで商品を受注した後に生産に入るため、ブランド側は売れ残りによる在庫リスクをゼロにできる。ZOZOは、複数の異なるデザインの商品を同時並行で生産できる独自のシステムを開発、最低1着から受注生産を行い、商品を受注してから最短10日で発送する。

 Made by ZOZOを通じて取得したデータを活用し、ブランドの実店舗や自社ECなど、ZOZOTOWN以外の販売チャネル向けにも適正な生産量を提案する。

ZOZO、受注生産システムを稼働 ファッションブランドの在庫リスクをゼロに
(画像=「Made by ZOZO」による受注、生産、発送の流れ、『DCSオンライン』より 引用)

提供元・DCSオンライン

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