日差しの強い季節にはサングラスをかけるのが一般的ですが、一口にサングラスと言っても色々な種類のレンズがあるのをご存知でしょうか。当記事では「偏光レンズ」と呼ばれる種類のレンズを使ったサングラスにフォーカスを当てています。「偏光レンズ」とは一体どのようなサングラスなのでしょうか。おすすめの人気商品とともにご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
偏光サングラスとは
日本の夏のように光が強すぎると、運転中に路面やフロントガラスからのまぶしさ(グレア)が非常にまぶしく感じることがあります。そのため、まぶしさを軽減するためにサングラスをかけるわけです。
ところが、一般的なサングラスではレンズ部分の色を濃くすることで強い日差しに対処する仕組みです。そのおかげで強い日差しは軽減されるのですが、一方見にくくなるというデメリットも出てきます。
そのような訳で作られたのが偏光レンズです。偏光レンズは、レンズカラーの濃度を必要以上に上げずに余分な光をカットし、必要な可視光線はそのまま透過させる特殊な構造になっています。
さらに、紫外線など目にストレスやダメージを与える光もカットできるため、目の健康維持の面でも非常に優れたレンズといえます。
偏光フィルムの機能を簡単に説明すると、見たい対象から一直線に入ってくる光、つまり一方向から入ってくる光だけを透過させるというものです。
ですから、乱反射によって斜め方向から入ってきた光は、偏光フィルムによって遮られ、進むことができません。
私たちの目は、日常生活の中で、自然光だけでなく、路面や建物のガラスなどからの「反射光」を浴びています。反射光の多くは乱反射し、斜めから目に入ってきます。
偏光レンズは、入射する光の性質を利用して反射光をカットし、必要な可視光だけを透過させるため、非常にクリアな視界を確保することができます。
偏光サングラスの選び方
偏光レンズには、用途に応じて、種類がいくつかに分けられています。まずは、偏光レンズの正しい選び方をご紹介しますので、ご購入の際の参考にしてください。
選び方①偏光度
サングラスの目を保護する性能の高さは、偏光度、可視光線透過率、UVカット機能の割合で表されます。偏光サングラスを選ぶ際には、特に「偏光度」が重要です。
偏光度90%以上のものを偏光レンズと呼び、偏光度90%未満のものは厳密には偏光レンズとは言いません。
偏光度が低くても偏光機能があるサングラスは派生商品として販売されることもありますが、余分な光をうまくシャットアウトする偏光サングラスを選びたい場合は、この点に注意が必要です。
偏光サングラスを選ぶ際は、「偏光度」に着目し、偏光度90%以上のものを選びましょう。乱反射を抑えることに重点を置きたい場合は、可視光線透過率をチェックしてください。
可視光線透過率とは、レンズを通過する光の割合のことです。つまり、可視光線透過率が高いほど、偏光度は低くなります。偏光度は下がりますが、可視光線透過率が高く、暗い場所でも使いやすい偏光機能付きのレンズもあります。
ただし、可視光線透過率の高いレンズで偏光レンズの機能を期待すると、想像していたような効果が得られないので注意が必要です。
可視光線透過率が使用シーンに合っているかどうか、購入時によく確認することが大切です。まぶしさだけでなく、目の疲れや肌への悪影響、ダメージも防ぎたい方は、UVカット機能のチェックが欠かせません。
紫外線透過率が低ければ低いほど、紫外線を多くカットすることができます。紫外線対策としては、紫外線透過率1.0%以下の製品が目安になります。また、レンズが濃くてもUVカット機能が記載されていない製品は要注意です。
濃いレンズは視界を暗くし、瞳孔を開かせます。瞳孔が開いている状態でUVカット機能のない偏光サングラスを使用すると、さらに目にダメージを与えてしまうことになります。
選び方②レンズの色
偏光サングラスを選ぶ際に注目していただきたいのは、レンズの色です。個人の色の好みもありますが、レンズの色によって用途が異なります。
釣りやドライブなど、それぞれのシチュエーションに合ったレンズカラーを選びましょう。赤系のレンズの特徴は、物の輪郭がシャープに見えることです。
キラキラ光る水中の魚がはっきり見えるので、釣りの時に装着すると効果的です。赤系の中でもブラウン、セレン、カッパーなど様々なカラーがあるので、好みに合わせて選んでみてください。
ただし、運転中の着用には適しません。グレー系レンズの特徴は、裸眼に近い自然な色合いでモノを見ることができることです。目の前の状況を自然な状態で把握できるため、車の運転に最適です。
また、安全運転のために着用するのもよいでしょう。また、ドライブに最適なサングラスといえば、シルバーのミラーレンズです。黄色がかったレンズは、裸眼よりも明るく見えるため、霞や霧の中で効果を発揮します。
ただし、明るすぎてグラデーションに見えてしまうので、常用にはおすすめできません。また、可視光線透過率もチェックしましょう。
可視光線透過率とは、サングラスが取り入れる光の量を数値で表したものです。数値が高いほど明るく見え、数値が低いほど暗く見えます。
天候に応じた適正値は、曇りの場合は30%、朝夕の光が弱い場合は40%程度です。サングラスを購入する際には、用途に合わせてチェックしてみてください。
選び方③フィット感
また、偏光サングラスを選ぶ際には、おしゃれな見た目やかけ心地も重要なポイントになります。長時間かけても快適で、体や頭を動かしてもサングラスがずれないように、顔にフィットするサングラスを選びましょう。
試着の際には、耳の後ろに違和感がないか、頭を上下左右に振っても落ちないかを確認してください。
選び方④メーカー
機能性とデザイン性を兼ね備えた偏光サングラスを購入したい場合は、世界的なサングラスブランドのサングラスがおすすめです。
まず、おすすめしたいのは、高級サングラスブランドとして知られる「レイバン」です。アメリカ空軍パイロットのサングラスを作っていた歴史がある一方で、そのデザイン性の高さから世界中のセレブリティに愛されています。
レイバンには、タウンユースに適したファッショナブルなサングラスが多くあります。スポーツ用にはオークリーがおすすめです。
イチロー選手など世界のトップアスリートの目を守り続け、スポーツサングラスのブランドとして高い地位を確立しています。
激しい運動にも耐えられる機能性はもちろん、スタイリッシュなデザインでおしゃれに使うことができます。
偏光サングラスを釣りで使いたいなら、シマノやダイワなどの釣具メーカーが販売しているフィッシンググラスも候補に入れたいところです。
さすが釣り具メーカーだけあって、川底の石が見えやすいレンズカラーや、曇りの日でもクリアに見える明るいレンズなど、釣りに適した機能を備えたサングラスが揃っています。釣りをしていて眩しさが気になる方は、ぜひチェックしてみてください。