長時間活かすには
シラサエビが水中で呼吸と代謝をすることで、何もしなければ水中の酸素濃度は低下し、水も汚れる。エビの量が多い場合や、エアーポンプのパワーが弱い場合は、水に入れると酸素を発泡する固形酸素発生剤も助けになる。
![活きエビ餌(シラサエビ・モエビ)解説 付け方・釣れる魚・使い方](https://tsurinews.jp/data/wp-content/uploads/2022/08/28d2821ad2a6faece82e7f2785c307aa.jpg)
シラサエビが水中で呼吸と代謝をすることで、何もしなければ水中の酸素濃度は低下し、水も汚れる。エビの量が多い場合や、エアーポンプのパワーが弱い場合は、水に入れると酸素を発泡する固形酸素発生剤も助けになる。
水の汚れに対しては、交換用の水を持参するのも難しいので、最初から大きめの容器に多くの量の水を入れておいて、汚れが濃くならないようしのぐのが現実的な対応と思われる。あと、水温にも注意が必要で、高水温になるとエビは弱ってしまう。気温が高い、日差しが強い日は、適水温である20~25℃を保つために、容器を日陰に置く、容器を白タオルで覆う、氷や保冷剤を入れるなどのケアを心がけたい。
シラサエビは生きていないと魚の捕食反応は大幅に落ちる。エビの脳・内臓・筋肉部分にハリを刺すとエビはすぐに弱って死ぬので、縫い刺しや通し刺しは避けたい。
頭の頬の殻の部分だけに差す鼻掛けや頬刺し、尻尾の部分に軽く刺すちょん掛けがオススメとなる。
関西での波止釣りでは、生きたシラサエビを仕掛け付近にまいて、魚を足止めする、捕食反応を活発化させる「エビ撒き釣り」がポピュラーだ。しかし、さしエサに適さない小さなサイズのエビしか入手できない日もままある。
店で購入する場合は最初から多めに購入しておくと、結果的にさしエサ用の大きめのサイズも含まれる確率は上がる。また、エサ店の店員に頼んでエビのサイズを見せてもらってから、購入量を判断してもいいだろう。
まきエサに関しては、柄杓で海面の上からエビを撒く、いわゆる上撒きだけで済ませるのではなく、エサまきボールなどの名前でも知られる底撒き器を使って、海中に沈めてピンポイントに効かせる方法も併用すると、水深の深い釣り場や波風のある日の釣りでは有効なので試してみてほしい。
エサのエビが余ってしまったら、シラサエビやヌマエビは飼育するのも比較的難しくないエビなので、次の釣行日まで活かしておくのも手だ。飼育のコツとしてはカルキを抜いた水を使い、エアレーションは釣り場での管理と同様しっかり行うようにしよう。
また、エビは急な水質・水温変化に弱いので水換えは水槽の水の3分の1程度ずつ行い、長期の飼育ならろ過装置も設置するといい。飼育容器からよく飛び出すのでフタも必須になる。ミナミヌマエビは水質さえ合えば繁殖も容易なので、常備エサとして長期飼育してみるのもいいかもしれない。
<TSURINEWSライター伴野慶幸/TSURINEWS編>
The post 活きエビ餌(シラサエビ・モエビ)解説 付け方・釣れる魚・使い方 first appeared on TSURINEWS.