2016年にIFBBボディビル世界選手権大会80kg級で優勝した鈴木雅選手とメンズフィジークで世界2連覇を達した寺島遼選手のチャンピオン対談がここに実現!世界で評価される体の作り方について大いに語ってもらった。その中から肩の高さの出し方についての2人の対談をご紹介。

取材・文:藤本かずまさ 撮影:AP, inc.

鈴木 サイドレイズはどのようにやっているんですか?

寺島 収縮のポイントを少し後ろに下げています。後ろに引っ張るようなサイドレイズです(Ver.1)。グリップは基本的には中指と薬指で握って、親指、人差し指にはあまり力をいれません。スタンスは狭めで、重心はつま先ではなく、ややカカト寄りです。

鈴木 鎖骨から肩関節のポジションが悪く、肩が内転すると、肩甲骨が上に動きやすくなんです。それでは三角筋に刺激が行きづらくなります。寺島選手は自然と肩を開いた構えになっているので、動作の支点が肩関節にきて、腕を上げるだけで三角筋にしっかりと効かせられんでしょう。

寺島 他にも、背中を丸めて肩甲骨を上方回旋気味にして、肩甲骨をロックして僧帽筋を動かないようにてそのまま腕を上げるサイドレイズもやります(Ver.2)。肩を斜め前に落とし、肩甲骨の動きを止めて僧帽筋を動かさないようにします。グリップ、足幅は先ほどのサイドレイズと同じです。

鈴木 脊柱から丸めていくんですね。

寺島 腰を折ってベントオーバーの姿勢でやると、体幹で重さを支えてしまうんです。

鈴木 そこは重要なポイントですね。私の場合、リアレイズがそうなんです。ベントしてしまうと股関節が動き、負荷が体幹に逃げる。脊柱から丸めてやるとリアにしっかり入ります。

では、寺島選手のやっているサイドレイズをみてみましょう

サイドレイズVer.1

超豪華!世界王者対談「肩の高さを出すために」
(画像=『FITNESS LOVE』より 引用)

狭めのスタンスで立ち、ダンベルは中指、薬指で握る。体の前でダンベルを構え、やや後ろの方向に引き上げていく。 「寺島選手は自然と肩を開いた構えになっているので、腕を上げるだけで三角筋にしっかりと効かせられるのでしょう」(鈴木)

サイドレイズVer.2

超豪華!世界王者対談「肩の高さを出すために」
(画像=『FITNESS LOVE』より 引用)

背中を丸めて肩甲骨を上方回旋気味にし、肩甲骨をロックした状態で腕を上げていく。
「肩を斜め前に落とし、肩甲骨の動きを止めて僧帽筋を動かさないようにします」(寺島)
「脊柱から丸めていくんですね。私の場合、脊柱から丸めるとリアにしっかり入ります」(鈴木)

世界で戦う寺島選手と鈴木選手は、サイドレイズ1つ取ってもしっかりと効かせ方を意識トレーニングしているのが分かります。みなさんも寺島選手のサイドレイズ、鈴木選手のサイドレイズで意識していることを取り入れて、より効果的なトレーニングをしてみてください。

提供元・FITNESS LOVE

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