道の概要
『但馬漁火ライン』は、城崎温泉のある豊岡市気比から県道と国道をつないで新温泉町の居組に至る、兵庫県の山陰の美しい海岸沿いを走る道だ。この道の魅力を存分に感じるには、奇岩奇勝と砂浜などが展望できる海岸側を走る西から東行きが断然お薦めだ。
鳥取県境の東浜から海沿いの旧道にはいるとやや高台から居組の面白い海岸線を見下ろしながら走る。七坂八峠展望台からは居組集落に降りていく美しいヘアピンカーブがわくわく感を高めてくれる。国道178号線に入るとトンネルが増えるが、閉鎖していなければ、奇岩が続く旧道の海岸道路も走っておきたい。浜坂からは県道260号を選択。やや狭い道で急カーブの連続だが、但馬御火浦(たじまみほのうら)と呼ばれる洞門や奇岩の海岸を見下ろしながら余部崎灯台に向う。灯台のすぐ側にバイクを停め撮影も可能だ。
鉄橋からコンクリート橋に新しくなった余部橋梁の景色を堪能し、道の駅で休憩した後は、国道に別れを告げ県道4号と11号で東に向う。ここから漁火ラインのメインストリームの香住海岸と竹野海岸を走ることになる。道路は良く整備されていて路面状況も良く、直線道路とカーブが続く展望のいい道路は最高のシーサイドロードだ。展望所や駐車スペースもたくさんあるので、海岸側を走る東行きはとても便利がいい。竹野海岸の手前のトンネルを出たところにある「はさかり岩」は面白い奇岩で、撮影できる展望所もある。
遠浅で白砂の広がる竹野海岸を過ぎると道はぐんぐんと登り始め、この漁火ラインでは最大の難所とも言える断崖絶壁の上を走る連続カーブが向かえてくれる。どうやってこんな場所に道を作れたのか?という疑問が沸いてくる山岳スカイラインのような道だ。そして、高台の道をしばらく走ると城崎マリンワールドを眼下に見ながら城崎温泉に向う。
お薦めのシーズン
- 日本海の青い海を楽しむなら夏がいい。