7月29日、この日は有休を取り岐阜県高山市を流れる平湯川に釣行した。良型ヤマメにイワナと対面できた渓流ルアー釣行をレポートします。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・渡辺勝明)
平湯川で渓流ルアー釣り
私がこの川を訪れるのは約3年ぶりで、久しぶりの流れに思いをはせて現地に到着。ところが川を見て目を疑い、そしてがく然とした。昨年か一昨年に大水が出たのか、川の流れが全く変わっており、3年前の面影が全然見当たらない。しかも水深のあった絶好のポイントも土砂により浅くなり、到底魚が着ける場所ではなくなっていた。
![岐阜での渓流ルアー釣りで良型ヤマメにイワナと対面 ミノーにヒット](https://tsurinews.jp/data/wp-content/uploads/2022/08/20220819cb2606.jpg)
この状況で釣りをするか迷ったが、せっかくここまで来たことだし日券も買っていたので、取りあえずロッドだけでも出してみようと、準備を整えて入渓する。水量が多く急流なのがこの川の特徴だが、そこだけは3年前と変わっていない。
ヤマメが顔見せ
先発ルアーにベアトリス53Sのオレンジベリーヤマメをセットしてスタート。急流の中の緩流帯を探してキャスト。少し沈めてロッドを縦にあおってアクションをつけて攻めると、早速魚のチェイスがあったが、フッキングせず。
![岐阜での渓流ルアー釣りで良型ヤマメにイワナと対面 ミノーにヒット](https://tsurinews.jp/data/wp-content/uploads/2022/08/20220819cb2604.jpg)
間髪入れずに再びキャストして、同じように攻めると今度はヒット。この日のファーストフィッシュは、18cmほどのきれいなヤマメだ。荒れた川でも魚がいたことにひと安心。
27cm良型ヤマメがヒット
その後は15cm以下のコッパヤマメの猛攻に遭いながら釣り上り、水深のある瀬のポイントが現れた。「ここは絶対いる!」と思いルアーチェンジ。アレキサンドラ50HWの九頭竜ブラックに替えてアップクロスにキャスト。
![岐阜での渓流ルアー釣りで良型ヤマメにイワナと対面 ミノーにヒット](https://tsurinews.jp/data/wp-content/uploads/2022/08/20220819cb2603.jpg)
ドリフトさせながらトゥイッチで攻めると、ゴンといい手応え。すかさずアワセを入れるとヒット。少し型がいいようで、なかなかの引きを見せる。慎重に寄せてネットインしたのは、27cmの良型ヤマメだ。厳しい環境で生き抜いた魚体は、ひと際美しかった。
![岐阜での渓流ルアー釣りで良型ヤマメにイワナと対面 ミノーにヒット](https://tsurinews.jp/data/wp-content/uploads/2022/08/20220819cb2602.jpg)
28cm良型イワナ登場
さらに釣り上りエン堤下のプールにミノーを通すとヒット。これも型が良さそうだ。少し引きを楽しんだ後にネットインしたのは、28cmのこれまた良型のイワナだった。やはりイワナはヤマメと違い、野性味あふれる魚体だった。
エン堤を高巻きして上流に上ると、そこには浅く埋まってチャラ瀬と化してしまった流れが広がっていた。これは絶望的かと思ったが、なるべく水深のあるポイントを攻めて、23cmと24cmのヤマメを追加。だが川の状態を見て、これ以上の釣果あまり望めないと判断しロッドオフ。
![岐阜での渓流ルアー釣りで良型ヤマメにイワナと対面 ミノーにヒット](https://tsurinews.jp/data/wp-content/uploads/2022/08/20220819cb2605.jpg)
車に戻る途中に橋の上から川を見ると、その荒れように自然のもろさ、はかなさを実感して切ない気分になった。しかしこのような荒れた川でも魚たちは健気にたくましく、一生懸命生きていた。そして私はその魚たちを一生懸命釣った。それが厳しい自然のなかで生きている魚たちに対する、私の流儀であるから。
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<週刊つりニュース中部版APC・渡辺勝明/TSURINEWS編>
平湯川
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