KNT-CTホールディングスの23年3月期第1四半期(22年4~6月)連結決算は、純利益11億7700万円を計上し、第1四半期として3年ぶりの黒字転換を果たした。前年同期は64億4200万円の赤字だった。
3月にまん延防止等重点措置が解除されて行動制限がなくなり、旅行需要は回復傾向にあるものの、旅行の各分野でコロナ前の水準には戻っていない。そうしたなか、国内旅行は修学旅行など各種団体旅行の催行に努め、県民割など助成金を活用したツアーの販売拡大に取り組んだ。海外旅行は5月からツアー販売を再開。新たな事業領域として、自治体等のBPO事業を拡大した。
これらの結果、売上高は225.5%増の521億9900万円となり、営業損益は7億3500万円の黒字に転換(前年同期は74億3100万円の赤字)。経常損益も10億7400万円の黒字となった(同60億2200万円の赤字)。四半期の営業利益ベースでは、22年3月期第3四半期(21年10~12月)から3期連続で黒字を果たしたことになる。
提供元・トラベルジャーナル
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