全日本プロレスは18日、東京・六本木で会見を開き、旗揚げ50周年記念となる9・18日本武道館大会のアンバサダーにタレントのビビる大木さんが就任したことを発表した。
長年全日本ファンの大木さんは感激の面持ちで会見に臨み、持ちネタである故ジャンボ鶴田さんのものまね「オー!」を連発。〝極悪専務〟諏訪魔から極悪ユニット「ブードゥー・マーダーズ」専属広報に勧誘されたが、勇気をもって固辞。大会全体のアンバサダーとして任務を遂行する決意を表明した。
目次
座右の銘「明るく、楽しく、そして激しく」
「プロレスは人生の教科書」
極悪勧誘は ビビりながらも固辞
座右の銘「明るく、楽しく、そして激しく」
全日本愛にあふれていた。ビビる大木さんは全日本の象徴カラーである赤いジャケットを身にまとって出席。「まさかそんな記念大会にアンバサダーとして自分がかかわることができるなんて驚き。普段の仕事の時よりも、周りから反響をもらいました(笑)。僕も怖いくらい大きな大会だと思っていますので、全力で頑張ります」と意気込んだ。
少年時代から故ジャンボ鶴田、天龍源一郎らの戦いに胸を躍らせ、芸能生活における座右の銘は「明るく、楽しく、そして激しく」。全日本プロレスのモットーをそのまま引用するほど、根っからの全日本ファンだ。
今回の起用は、その全日本愛に白羽の矢が立ったもので、十枝利樹取締役は「ぜひ、とオファーさせていただきました」と説明。福田剛紀社長も「社会的に影響力のあるビビる大木さんに就任していただくことで、もっと多くの人に全日本プロレスの魅力を知ってほしい」と期待をかけた。
「プロレスは人生の教科書」
大木さんは「鶴藤長天」世代であり、芸能界入りした後も故ジャンボ鶴田さんのものまねが持ちネタ。過去に小橋建太さんから「思い出すなあ」、故三沢光晴さんから「似てるなあ」と称賛の言葉をもらったことがある。
日々のテレビ番組収録でも「明るく、楽しく、そして激しく」を実践。全日本の根底に流れる大原則について「学生、社会人にとっても魂になる言葉。僕の仕事には〝激しさ〟がないのですが…」と自虐を交えつつ、人生の指針にしていることを明かした。
「プロレスは人生の教科書。踏ん張って踏ん張って、踏ん張ったからこそ、ようやく日の目を見ることもある。何もせずにチャンピオンになることはない。人の見ていないところで踏ん張らなきゃいけない。プロレスを見ていると、生きていくにあたって〝よし、オレも立ち上がろう〟という気持ちがわいてくるんです」