まだまだ暑い日が続き、冬ってどんなかんじだったかしら、と思ってしまうこの頃。涼しさを求めて下益城郡美里町の「いや川水源」という所に涼みに行って参りました。
いや川という名前
いや川水源は熊本市の街の真ん中から車でおよそ45分、下益城郡美里町中小路にあります。

近くまで来るとこのような看板が。きっと「いや川水源」と書いてあるはず。

道は細く農道です。ワンボックスカーでも行けましたが、離合するときは注意してくださいね。

田んぼ道を抜けると、

ここです。いや川ってなんだか妙な名前です。昔むかし、お産の時の「いや」をこちらで洗って清めた事から付いた名前だそうです。

「いや」というのは調べたところ、胞衣(えな)の事。胞衣(えな)とは、臍帯(さいたい)を含む胎盤の事で、昔の人は出産した女性自身も、その家族も実際に胎盤に触れ大切に扱っていたらしく、胞衣(えな)には色んな力があると信じられていました。方法は所説ありますが、命を育ててくれた胎盤に尊厳の気持ちを、と、大切にしてお守りのような使い方をしていたようです。

私に出産経験はありますが、胎盤をちらりとも見ていないので、どんな感じの光景がここで行われていたのかなぁと思いました。

とても美しいお水。水温は常に15度ほどだと言われていますが、10秒も足を着けていられないほどに冷たいです。これで15度かぁ。5度くらいかなと思ってしまいました。

緑の苔がびっしり。子供たちが楽しそうに遊んでいました。
胞衣川の川ベニマダラ

このような印が。調べると、淡水ベニマダラは苔の事らしく、それは「水がきれいで、絶え間なく流れのある、樹林から注ぐ木漏れ日環境でしか生息できない」との事。まさにここ。

ふわ~ここはクーラーが効いているように涼しいです。ベニマダラはどこでしょう。

ないなぁ。岩肌についているという事で、

これかな?準絶滅危惧種に指定されている水生生物で、こちらでは天然記念物とされています。