目次
■奥飛騨温泉郷へ向けて深山に続く道をドライブ
●北アルプスの名の酒を入手
●食事と温泉が堪能できる
●湧水をコーヒーや炊飯に利用
■露天風呂付きのキャンプ場で清々しい時間を過ごす
●キャンプ場に隣接する便利スポット
●自然に抱かれて入浴、野趣満天の露天風呂
●公園内の足湯でひと休み
●涼感あふれる名瀑を望む
日本屈指の名湯と、滋味深い飛騨の名物をたっぷり味わう贅沢なひと時。北アルプスの自然に抱かれた奥飛騨温泉郷へと車を走らせ、キャンプと温泉三昧を心行くまで満喫した。
■奥飛騨温泉郷へ向けて深山に続く道をドライブ
キャンプを楽しみながら温泉巡り。この組み合わせはまさに黄金のコンビネーション。今や立ち寄り温泉は全国に数多あり、昨今はキャンプ場に温泉施設を設置している所も増えてきている。テント設営に汗した後、ひとっ風呂浴びサイトで冷えたビールをグビッ……。あぁ、想像するだけでも幸せ指数が上がっていく。
ということで、今回訪れた場所は、岐阜県の奥飛騨温泉郷。北アルプス西麓の自然に抱かれた温泉郷で、平湯、福地、新平湯、栃尾、新穂高という5つの温泉エリアから成っている。源泉数や露天風呂の数は日本一ともいわれるほどで、湯量の豊富さ、施設ごとに異なる多彩な泉質など、湯巡りの醍醐味をたっぷり味わうことができる人気の温泉地だ。
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予約を入れた「奥飛騨温泉郷オートキャンプ場」にも敷地内に天然温泉が湧く露天風呂があり、もちろんこれが今回の選択理由の一つ。男女別の岩造りの露天風呂は広々と開放的で、キャンプ施設とは思えないほどの充実度だ。
お気に入りのジムニー1300にキャンプギアを詰め込み、車を走らせていたのは長野自動車道・松本ICを下りて上高地方面へ向かう国道158号線。まずはインターから5分ほどの位置にある老舗酒蔵「亀田屋酒造店」に立ち寄り、純米酒「アルプス正宗」を仕入れる。焚き火を眺めながら熱燗を楽しむ予定だからである。
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国道は梓川沿いの深い谷間に蛇行しながら延びており、新島々や上高地の玄関口の沢渡などを経て安房トンネルへと続いていく。松本ICから約1時間10分、岐阜県へと入り平湯温泉に到着する。
平湯はバスターミナルや温泉宿が多く点在する奥飛騨温泉郷で一番大きな温泉地だ。まず昼食と立ち寄り湯を楽しむため「平湯民俗館」へ。
飛騨の古民家を移築した敷地内には、足湯を始め、茶色く濁った源泉かけ流しの露天風呂、「お食事処 禄次」などがある。さっそく滑らかな肌触りの湯に身を浸し、湯上がりに飛騨名物の鶏肉料理「鶏ちゃん定食」を堪能した。
その後は、国道471号線を新穂高温泉方面へ。途中、湧水を汲んだり、地元スーパーで飛騨牛を仕入れたり、北アルプス大橋と呼ばれる絶景道路などをドライブしながらキャンプ場へと向かう。
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合掌造りの民家を移築展示した平湯民俗館には、食事処のほか、足湯や立ち寄り湯の「平湯の湯」があり、茶褐色の濁り湯がかけ流しされている。入浴料は300円程度を寸志箱に入れる。
●北アルプスの名の酒を入手
明治2年(1869)創業。「アルプス正宗」を主力に、アルプス山系の伏流水と県産の酒米、創業当時からの技を駆使した酒造りにこだわっている。写真は風穴貯蔵純米酒1273円。
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亀田屋酒造店(酒遊館)
長野県松本市島立2748
TEL:0263-47-1320
営業時間:9:00~17:00 (平日)、9:30~17:00(土日)
定休日:お盆、年末年始
アクセス:長野自動車道「松本IC」より約5分
●食事と温泉が堪能できる
平湯民俗館の敷地内にある食事処。築100年の合掌造りの家屋を移築した建物内で、ラーメンや飛騨名物の鶏肉料理「けいちゃん定食」(1100円)などが味わえる。
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お食事処 禄次
岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯29
TEL:0578-89-3339
営業時間:6:00~9:00(朝食、夏・秋)、11:00~15:00(昼)、17:00~23:00(夜)
定休日:無休
アクセス:平湯バスターミナルから徒歩5分
●湧水をコーヒーや炊飯に利用
奥飛騨の名水として知られるタルマ水。古来、この水を利用する里人たちは長寿が多いといわれている。新平湯温泉の親水公園近くに水汲み場がある。
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タルマ水
奥飛騨温泉郷一重ケ根 親水公園近く
アクセス:新平湯温泉タルマの滝近く
■露天風呂付きのキャンプ場で清々しい時間を過ごす
「道の駅 奥飛騨温泉郷上宝」に隣接する「奥飛騨温泉郷オートキャンプ場」。道の駅には物産館や食事処などがあり、その並びのキャンプ場ゲート(管理棟)で手続きをして車を入場させる。
アカマツやカラマツ、ナラなどの落葉樹が茂る自然豊かなキャンプサイト。目の前には穏やかな山並みと高原川の瀬音が響き、東側彼方には北アルプスの焼岳の荒々しい岩肌が見渡せる。
キャンプサイトは全175サイト。AC電源付き71、電源なしは河原沿いのサイトを含めて104を数える大型のオートキャンプ場だ。
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今回は電源なしの川側に開けたブースをセレクトした。テントとタープを張り、テーブルやチェアをセッティングすれば、今日のねぐらとアウトドアリビングが完成だ。そして、ひと息ついたところで露天風呂へと足を運ぶ。
岩風呂を満たす無色透明の天然温泉は、柔らかな手触りの単純泉で湯温は41℃前後。手足をのばしてゆっくり浸たっていると、じわり心地良さが湧き上がってくる。焼岳の姿も遠望でき、清々しさもひとしおだ。
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キャンプ場内にある露天風呂。入浴は6:00〜22:00まで(13:00〜14:00は清掃)。コインシャワーも設置。、『男の隠れ家デジタル』より引用)
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サイトを選んだらさっそくテントの設置にとりかかる。、『男の隠れ家デジタル』より引用)
湯上がりに売店に寄ってビールを購入。道の駅の物産館では、夕食に使う朴葉みそセットや五平餅などを買っておいたので、これで準備は万端だ。やはり道の駅が隣接しているのは便利だ。
山の端に日が沈み、薄暮の時間を迎える頃、ランタンに炎を灯し、炭火を熾す。本日の夕食のメニューは飛騨牛のステーキと飛騨牛の朴葉焼き、五平餅などなど。そして、飛騨産米をお釜で炊き上げる。まさに郷土の味満載だ。
朴葉みその甘辛さと肉の旨味はご飯が進むし、ステーキには地元産の生わさびをのせて賞味。ほど良い霜降り肉の味わいは、ビールはもちろん、持参の熱燗セットで燗をした日本酒との相性もたまらない! お釜で炊いたご飯は、薪を使ったので火加減がやや難しく少し固めだったが、このシチュエーションでは美味しく感じるから不思議だ。
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飛騨牛ステーキは、塩コショウしてフライパンで焼く。、『男の隠れ家デジタル』より引用)
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五平餅も焼く。、『男の隠れ家デジタル』より引用)
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飛騨牛の朴葉焼きはカルビ肉を使用。、『男の隠れ家デジタル』より引用)
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夕食後、焚き火の揺らめきを眺めながらさらに熱燗の杯を重ねていると、いつしか夜空は満天の星に埋め尽くされていた。パチパチと音を立てる薪の炎は眠気を誘い、夜の深みへと誘われていく……。
野鳥の声に起こされた翌朝。目覚めと共にまずは朝風呂を浴び、さっぱりした後でフレンチトーストとコーヒーの朝食を味わう。キャンプで朝風呂というのもここならではの楽しみだろう。
もちろん、帰路でももう一カ所、新穂高温泉の宿「深山荘」で立ち寄り湯を堪能する予定。渓流沿いの野趣あふれる露天風呂は、奥飛騨温泉郷随一の大きさを誇っている。さあ、荷物を片付けたら出発だ。まだまだ温泉巡りのキャンプ旅は続く。
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フレンチトーストとサラダ、コーヒーの朝食を。、『男の隠れ家デジタル』より引用)
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奥飛騨温泉郷オートキャンプ場の敷地内からは焼岳が遠望できる。、『男の隠れ家デジタル』より引用)
●キャンプ場に隣接する便利スポット
国道471号線沿いにあり、キャンプ場の入り口も同敷地内。物産館では飛騨の特産品や野菜などが揃っている。また、飛騨牛定食や蕎麦などが味わえる食堂もあるので、長期滞在にも便利。
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道の駅 奥飛騨温泉郷上宝
岐阜県高山市奥飛騨温泉郷田頃家11-1
TEL:0578-89-3611
営業時間:9:00~17:00(4月~10月)、9:00~16:30 (11月~3月)
定休日:無休(4月~10月)、水曜(11月~3月)
アクセス:中部縦貫自動車道「高山IC」より約1時間
●自然に抱かれて入浴、野趣満天の露天風呂
蒲田川の渓流沿いに設けられた野趣たっぷりの露天風呂。3段構造になっている岩造りの湯船は一番下が混浴になっている。宿の内湯と共に自家源泉の湯がかけ流しされている。
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深山荘
岐阜県高山市奥飛騨温泉郷神坂720-1
TEL:0578-89-2031
料金:500円
●公園内の足湯でひと休み
栃尾温泉エリアの県道沿いの公園にある足湯。夏は蛍を見ながら足湯が楽しめることから名付けられた。東屋風の佇まいが目印。
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蛍の湯
岐阜県高山市奥飛騨温泉郷栃尾
TEL:0578-89-2614(奥飛騨温泉郷観光協会)
料金:寸志100円ほど
●涼感あふれる名瀑を望む
帰路で立ち寄った平湯の景勝地。落差64m、幅6mの平湯大滝は日本の滝百選にも選ばれている(現在は近くまでは行けない)。
![ソロキャンするならグルメもね! メインは飛騨牛と湯巡り奥飛騨紀行](https://cdn.moneytimes.jp/600/900/cFbHaKxllhYTCpHtAcbHJZYIatIUdsVV/4bd66d14-b286-4ebf-a4bb-98ddcb412eb5.jpg)
平湯大滝
岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯
TEL:0578-89-2614(奥飛騨温泉郷観光協会)