リアルが無縁でも孤独感はない

「孤独」とは物理的なものではなく、徹頭徹尾精神的なものだと思っています。東京にいけばまさにそれがわかります。多くの人が往来する中で、つながりをもたない人は孤独感があるでしょう。しかし、私がそうであるように物理的に繋がりがなくても、目に見えないつながりがインターネットの宇宙にある、それだけで充実感と共同体への帰属意識が生まれるのです。

そう考えると、人のつながりというのは最初からずっと仮想であるように思えてきました。手に触れられる、目を見てコミュニケーションを取る、これこそが血と心の通ったやり取りのように思われがちです。しかし、意識と意識の交流がなされれば人は孤独感を覚えることなんてないと思ってしまいます。

私は田舎に住んでいることで、ビジネスのハンディキャップを感じることはありません。収入の99%をインターネットから得ている立場ですから、顧客、取引先、ファンの方との交流はインターネットで完結してしまいます。

「インターネットなんてしょせん仮想に過ぎない」などといって、リアルの良さを訴える人がいます。しかし、私はコミュニケーションのほとんどをインターネットで取るようになったことで、仮想こそが実態であり、意識を届けることが出来るインターネットでの交流で十分だと思ってしまいます。

そんなことを死ぬこと以外はかすり傷、をオーディオブックで聞いて感じました。「スマホのせいで人はつながりがなくなり、不幸になった」という主張は間違っていると思ってしまいます。最初から最後まで、人と人とは肉体的ではなく、意識という精神的なつながりと交流によって幸福は醸成されるのです。

文・黒坂 岳央

「スマホのせいで、人々は無縁になった」は間違い
(画像=『アゴラ 言論プラットフォーム』より 引用)

黒坂 岳央
フルーツギフトショップ「水菓子 肥後庵」 代表

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文・黒坂 岳央/提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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