Zenly(ゼンリー)が中高生に使われる理由 | 無駄なく会えて隙間時間活用
筆者がヒアリングした例だと、住んでいる場所は近いけれどそれぞれ違う学校に電車通学している仲の良い友だち同士でゼンリーで繋がっておき、帰りの電車のタイミングがあったときには一緒に最寄駅から家へ帰ったり、ファストフード店などへ寄り道したりするという女子高生がいました。
わざわざ待ち合わせなくても、お互いの状況を把握した上で誘うことが可能で、無駄なやり取りをしなくても済むという点が大きな魅力となっています。また登下校時やたまたま近くにいたときに少しだけ会えるという、学校や部活、塾にアルバイトで忙しい中高生にとって、隙間時間を活用できるという側面もあるようです。

Zenly(ゼンリー)に対する中高生の本音 | 居場所が把握されるのは怖いという声もある
今の中学生は生まれたときからスマートフォンがあるデジタルネイティブどころかスマホネイティブ世代で、個人情報の大切さやSNSの怖さを学校などで繰り返し教えられてきています。そのためゼンリーに関しても「1回アプリをダウンロードしたけど怖くてすぐ消した」「地元の友達と1回試してみたけどお互い把握しすぎるのもよくないという話になり、消すことになった」という話を多く聞きました。

また、ヒアリングした範囲でですが、使っている中高生(特に女子)でも家族だけ、地元の友達ふたりだけ、などごく少人数のあいだでしか使用していない人が多いようです。ひとりだけゼンリーの友達が50人以上いる男子高生がいましたが、部活動の管理の一環としてゼンリーが使われており、部員全員と繋がっているためでした。
2022年8月現在、ゼンリーはApp Store無料アプリ人気ランキング88位に位置し 健闘しているものの、多くの中高生がオープンに使うアプリとはなっていないのが現状です。
Zenly(ゼンリー)を家族で使うケースも意外に多い
筆者がヒアリングした例だと、心配性なお母さんが学校が終わると「今どこにいるの?」と居場所の確認のために電話やLINEを頻繁にしてくることにうんざりして、ゼンリーに登録してお母さんから連絡するのを控えてもらうようにした女子高生がいました。
これは珍しい例かもしれませんが、お子さんの送迎などのために、親御さんからお子さんへ見守り目的でゼンリーの利用を持ちかけることは結構あるそうです。
まとめ | 位置情報の共有は慎重に!
筆者もゼンリーをいろいろ使ってみたものの、やはりごく親しい友人でもどこにいるのか常に把握されているのは落ち着かない気分になります。使うとしたら親御さんがお子さんの見守り目的に使うのが現実的なラインだと思います。
また、ゼンリー愛用者のなかには、行った場所の地図がオープンになる機能「あなたの世界」を利用して旅行や出張などでマップが広がるのを楽しんでいる人もいて、こういう使い方なら筆者もできるかも、と思いました。
位置情報の共有にはさまざまな個人情報漏洩のリスクがありますので、くれぐれも慎重に、また利用する場合であってもゼンリーに誘う人は慎重に吟味しましょう。
※サムネイル画像(Image:Alex Photo Stock / Shutterstock.com)
※画像は一部編集部で加工しています
文・オトナライフ編集部/提供元・オトナライフ
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