美しい極上の魚狙える葛川
滋賀県を流れる葛(かつら)川は、琵琶湖西岸安曇(あど)川の最上流部に位置し、東側の比良山系と西側の丹波高地に挟まれた、約12kmの谷あいに連なる9つの集落を流れる。車窓から眺める鯖街道の美しい山々の緑と、大岩や丸石を洗う清々しい流れが魅力。
とくに、多くの河川が渇水高水温で苦戦する真夏の土用隠れシーズンでも、同川の爽やかな流れは滑りの強い青々と輝く野アユの魚体を守り、美しい極上の魚が釣れ、多くのファンを魅了している。
琵琶湖西岸のR367(通称・鯖街道)を、車で京都方面からなら花折峠を北上、高島方面からなら朽木を南下すること20分ほどで坊村の葛川漁協事務所に到着。
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漁協下流の梅ノ木地区には、オトリ店が2軒ある。入漁証やオトリ購入する際に、近況を聞けば親切に教えてくれる。
また、毎年解禁一週間前に試釣が実施され、その結果は漁協のホームページに掲載されるので参考にしたい。
葛川のポイント紹介
釣り場は各集落の名称で呼ばれ、上流部より平・坂下・木戸口・中村・下中村・坊村・梅ノ木・下梅ノ木地区と連なり、最下流部の貫井地区のエン堤までが漁協区となる。
梅ノ木地区
梅ノ木地区は、左岸の京都久多方面から流入する支流針畑(はりはた)川が合流し、上流の京都府久多漁協との境界までが釣り場。組合のある坊村地区から上流と支流の針畑川は、渓相美しい釣り場で、入川者数が限られ、のんびりと釣りたい人に人気。
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貫井地区
坊村から下流の貫井地区までは、川幅が広がり、存分に竿を伸ばせるので、解禁当初から多くの釣り人が集まる。そのなかでも梅ノ木地区の前川橋下流右岸には、梅ノ木キャンプ場があり、入口の事務所で入漁証を見せると釣り人専用駐車区に案内してくれ、車からすぐ下の釣り場へ入釣可能。支流針畑川の側道は駐車禁止区間や困難区間が多いので、この駐車区に車を止めてから入川するように。
増渇水時に入れ掛かりも
上流部で使用する竿は8m前後、下流部では9m前後が使いやすく、泳がせ釣りや引き釣りと、渓相ごとに合わせて釣り分けることが数を伸ばすコツ。ときには増水の早瀬で、または渇水の瀬肩の鏡で入れ掛かりにめぐり合うこともあるので、準備万端で臨むこと。
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今シーズンは、湖産300kg、養殖300kgが5月上旬に放流され、解禁日の6月26日まで大切に仕立てられている。下流域の漁協区の解禁よりも三週間以上遅いので、十分に育った型ぞろいの野アユが激しい追いで、皆のロッドを絞り込んでくれるはずだ。
<週刊つりニュース特別版APC・牧野広行/TSURINEWS編>
▼この釣り船について
安曇川
この記事は『週刊つりニュース特別版』2021年5月17日号に掲載された記事を再編集したものになります。
提供元・TSURINEWS
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