「あの海、今年はどんな感じかなぁ…」、「夏はどこに行こうかなぁ…」と考えているダイバーの皆さまへ、全国各地のガイドたちが今シーズンの現地の海情報を提供!

今回は、和歌山県東牟婁郡にダイビングショップを構える「マリンステージ串本店」のガイド・対間大将つしまだいすけ氏(以下、対間氏)にお話を伺った。

編集部 おすすめの海を教えていただけますか?

対間氏 和歌山県東牟婁郡の串本エリアはすべておすすめできるポイントばかりですが、これからの季節で特にアツいのは「塔の沖」、「イスズミ礁」、「備前びぜん」です!

【和歌山県・串本】ダイバー必見!2022年夏、全国各地のガイドたちが薦める海はここだ! 連載No.9
(画像=備前、『オーシャナ』より引用)

編集部

3ヶ所あるんですね!

対間氏

はい。全体的に水温は、水面付近が27℃で水底へ行くと23℃。透明度は15mほどでとても青く、黒潮を感じます!水底付近は少し白っぽい日や時間帯もありますが、魚種も豊富になってきてワイド・マクロ共に楽しめます!また黒潮大蛇行の影響を受けてか、例年よりも水温が下がり、温帯の生物が多く、亜熱帯の生物が増えてくるこれからの季節は、串本らしい温帯と亜熱帯の生物がコラボした景観をより楽しめます!

編集部

黒潮が蛇行すると、やはり魚種も変化してくるのですね。3ヶ所、それぞれの見どころを教えていただけますか?

対間氏

まず「塔の沖」は、ケヤリという海藻が春から初夏にかけて繁茂するエリアがあり、8月以降ももう少し楽しめそうです。加えてこれから秋にかけては魚影が濃くなり、アザハタを取り巻くキンメモドキやクロホシイシモチの群れ、キンギョハナダイ、タカサゴなどワイドなシーンが見頃を迎えます。もちろん、マクロな生物も盛りだくさんです!

【和歌山県・串本】ダイバー必見!2022年夏、全国各地のガイドたちが薦める海はここだ! 連載No.9
(画像=アザハタ&キンメモドキ、『オーシャナ』より引用)

対間氏

次に「イスズミ礁」は、複数種のサンゴに覆われ、真っ白な砂地が特徴の沖縄を彷彿とさせるポイントです。これから秋にかけては、チョウチョウウオが数百匹の群れになる可能性もあり、群れの規模は世界でもここ串本だけ!? そんな声も上がるほどです。ベニハゼやスズメダイの幼魚やチョウチョウウオ科の幼魚など、マクロも盛りだくさんです!

【和歌山県・串本】ダイバー必見!2022年夏、全国各地のガイドたちが薦める海はここだ! 連載No.9
(画像=チョウチョウウオ&アーチ、『オーシャナ』より引用)

対間氏

最後に「備前」は、これからの時期は水温の上昇とともに砂地のハゼが活性化し始めます。その他、マクロ生物は豊富でありながら、根の上にはキンギョハナダイが群れたり、アザハタの拠点ができたりとワイドシーンにも困りません!

【和歌山県・串本】ダイバー必見!2022年夏、全国各地のガイドたちが薦める海はここだ! 連載No.9
(画像=ホタテツノハゼ&コトブキテッポウエビ、『オーシャナ』より引用)

編集部

数百匹にもなるチョウチョウウオの群れは見てみたい!そうなるとやはりフォト派のゲストが多いですか?

対間氏

そうですね。フォト派のイメージが強く、かなりベテランの方もいらっしゃいますが、これからの季節は経験本数の少ないビギナーの方や、若年層も多くご来店されます。またお盆やシルバーウィークなどにかけては関東地方の方も多くお越しになります。

編集部

日本全国のダイバーに串本の海を楽しんでほしいですね〜。

対間氏

これからさらに水温・透明度が上がっていき、幼魚、甲殻類、群れ、 回遊魚、生態シーンなど、さまざまな景観を幅広いゲストの皆さまに楽しんでいただける季節ですよ!

編集部

串本の海を堪能するには、1日じゃ足りなさそうですね…(笑)。最後に一言お願いします!

対間氏

私たちマリンステージ串本店は常勤4名体制ですので、1チームの人数も少なくチーム分けすることができ、バリエーション豊かな串本の海を満足していただけること間違いなし!またスペシャルティをお持ちの方は、エンリッチドエアーを追加料金なしでご利用いただけます!

編集部

対間さん、ありがとうございました。

提供元・oceanα

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