営業職の一つである「住宅営業」について、具体的な仕事内容や役立つ資格・スキルについて知らない人も多いのではないでしょうか。本記事では、住宅営業がどのような仕事なのか、また、住宅営業を目指す際のポイントについて解説します。
住宅営業とは?

住宅営業がどのような仕事をするのか、実はあまりよくわかっていない人も多いかもしれません。はじめに、住宅営業の仕事内容と具体的な仕事の流れについて紹介します。
顧客の理想的な住宅を提案する仕事
住宅営業を一言で言うと、『顧客の理想的な住宅を提案する仕事』です。
ハウスメーカーや不動産会社に勤務しながら、顧客のライフスタイルや価値観、予算などをヒアリングして、理想の住宅を作っていきます。
顧客からのさまざまな質問に対して、的確な回答や提案を行わなければならないため、住宅のデザインや家具の機能性など、専門的な知識が求められるでしょう。また、契約まで時間がかかる場合が多いため、顧客との信頼関係が重要になります。
具体的な仕事の流れ
住宅営業の仕事は、『集客』『商談』『アフターフォロー』の3工程に分かれています。
集客の工程ではチラシや雑誌、インターネット広告などを利用して、問い合わせや来客の増加を狙います。購入する見込みが高いお客を増やせば、商談まで進める可能性が上がるでしょう。
また、商談の工程ではお客の要望や理想をヒアリングしながら、予算に合わせた提案を行います。お客は複数の会社に相談していることが多いため、契約が取れるまで気を抜かずにやり取りする必要があるでしょう。
施工や物件の引き渡しが完了したら、アフターフォロー対応として、不具合がある箇所の修理・補修します。住宅メーカーの場合、引き渡し後10年間、アフターフォローの義務が法律で定められているため、顧客と長く関わっていくことになるでしょう。
住宅営業のメリットとデメリット

住宅営業マンとして働くことで、さまざまなメリットを得られる一方で、デメリットもあります。これから紹介する内容を把握して、入社後のギャップを減らしましょう。
住宅営業のメリット
住宅営業マンとして働くことで、以下のようなメリットを得られます。
- インセンティブで高収入を実現できる
- 顧客の人生における一大イベントに関われる
- 成果を残せばスムーズに昇進できる
- 将来的に独立できる可能性がある
住宅営業ではインセンティブという歩合給制度を採用している会社が多くあります。そのため、成果を上げる分だけ高額の給料がもらえます。
また、成果が評価に直結しやすいため、数年働いただけでも昇進して課長や部長といった役職に就けるでしょう。
住宅の購入は顧客にとって人生に一度の大きなイベントでもあります。やりがいを求める人にとっては、そういった瞬間に立ち会えることもメリットになるでしょう。
住宅営業のデメリット
住宅営業は未経験でも始めやすい一方で、早期離職が多い業種とも言われています。それは、以下のようなデメリットが原因だと考えられます。
- 長時間労働になりやすい
- 覚えなければならないことが多い
- 仕事優先のワーク・ライフ・バランスになる
- 成果を出せなければ給料が低くなる
- クレーム対応を求められることがある
- 毎月設定されるノルマをこなさなければならない
住宅営業は、何よりも顧客の都合が優先される職種です。仕事優先のワーク・ライフ・バランスになるため、長時間労働を強いられてしまうこともあります。
また、専門的な知識がなければ成果を残せないため、働きはじめた頃は覚えることが多かったり、クレーム対応に追われたりすることもあるでしょう。
そのため、仕事に対するモチベーションが下がってしまい、早期退職を検討する人が多い職種でもあります。