リリース前のアプリを実機検証したいものの「予算の問題でテスト用の新規機種をで取りそろえるのが難しい」という企業も少なくないのではないでしょうか。
そんな課題を解決するサービスが、バルテス株式会社(以下、バルテス)が提供する、クラウド上でモバイル端末の実機を操作できる「AnyTest」です。
実機購入の手間やコストを削減
「AnyTest」は、バルテスが保有する1000台以上のモバイル端末のなかから、市場シェアが高い実端末をクラウド上で操作するツール。
「iPhone13 Pro」「Galaxy A22 5G SC-56B」をはじめ全27種(2022年8月時点)の端末をそろえており、毎シーズン実機を買いそろえなくても最新の機種をクラウド上で検証できます。
エミュレータ(模倣ソフトウェア)ではなく、実端末を国内のサーバーで管理しているため操作ラグが少なく、ストレスのないスムーズな遠隔操作を実現。
クラウド上で実機を操作することから、オフィスでも自宅でも、場所を選ばずに実機テストを実行できます。
マウスとキーボードで端末を操作
AnyTestでは、PC上でマウスとキーボードを使って端末を操作します。
キーボード入力のほかコピー&ペーストなど、普段使うことが多いショートカットコマンドも利用可能なため、はじめてクラウド上で実機を操作する人でも簡単に検証できるでしょう。
また、位置情報の取得や、Wildnetの利用、自動アドホックテストの対応、Follow me(2台同時テストが可能な機能)の利用など、“実機だからこそできること”を実装。
使用後は操作内容や入力内容などをすべて自動消去するため、データ漏洩などの心配がありません。
自動テストの標準対応を目指して
AnyTestは、Appium、エスプレッソ、Xctestなどのテスト自動化ツールに対応しているため、テストの自動化が可能。
今後、バルテスは同社のテスト自動化ツール「T-DASH」を標準連携し、モバイルアプリのテスト自動化の実現に向けて開発を進める方針です。
(文・Haruka Isobe)