中古ブランド品買い取り・販売大手のコメ兵ホールディングス(HD)は、2023年3月期の連結業績予想を上方修正した。営業利益は前期比17.1%増の43億5000円と、従来予想から5億7000万円引き上げた。
中古市場における時計や金の相場上昇が続いているほか、中古品への需要が旺盛なことから業績が伸びる。23年3月期の売上高は16.0%増の825億円と、従来予想を45億円上回りそうだ。
同社は買取専門店の積極的な出店や買取イベントの開催を強化しており、個人からの買い取りが好調に伸びている。これによって潤沢な在庫を確保し、EC(インターネット通販)や店舗を通じた小売り、オークションや卸による法人向け販売が当初の計画を上回って推移している。
業績好調を受けて、期末配当予想も1株当たり22円から25円に引き上げる。これにより、年間配当は50円と前期実績を18円上回る見込みだ。
同社の22年3月期の営業利益は、前期比6.3倍の37億円だった。
提供元・DCSオンライン
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