A.エジプトを含む北半球で、“日時計”が発展したから
時計の針の方向というのは、世界共通で右回りで統一されている。これはなぜか。
この起源は、“日時計”にある。日時計は紀元前4000〜紀元前3000年にエジプトで製作されたと言われている。
日時計は、太陽が出ている時に投影棒を地上へ垂直に立てることで影の位置や長さがわかり、おおよその時刻が測れるというもの。
日時計が発明されたエジプトは北半球にあることから、影は右に回って移動をする(南半球においてはその逆で影が左回り)つまり最初に日時計をつくる文明をもっていた民族がすべて北半球で生活していたことから、機械式時計が発明された際も日時計を参考にして右回りに作られたと考えられているのだ。
南半球で日時計が発明されていたら、もしかしたら時計の針は左回りであったかもしれない。

(画像=地面に立てた投影棒の作る影(イメージ):セイコーミュージアム 銀座公式サイトより,『Watch LIFE NEWS』より 引用)
<参考文献>
・織田一朗『時計の科学 人と時間の5000年の歴史』(講談社、2017年)
・セイコーミュージアム 銀座公式サイト>時・時計を知る>日時計の誕生 -
文◎松本由紀(編集部)
提供元・Watch LIFE NEWS
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