やるべきことがあるのに「集中できない」「遊んでしまう」。頑張ろうと思った時、「何とかなるよ」「やればできる」と甘やかしてくれる言葉をかけられてもやる気が出ない。そんな時こそ、あなたのためを思って厳しく叱ってくれる人がいたらもっと頑張ることができる。実はおすすめの本がある。

初対面は見た目が100%。中身がない人でもチャンスがある
(画像=『アゴラ 言論プラットフォーム』より 引用)

今回は、『グサっと痛いけど超やる気が出るドSな言葉』(七尾与史著、すばる舎)を紹介したい。ドSな女刑事・黒井マヤが100の言葉を投げかける。黒井マヤの声を、人気声優の田村ゆかりが担当している。オーディオブックの要素を取り入れているので本がなくても音声を繰り返し聞くことができる。

初対面は見た目が100%

「初対面の印象なんて、見た目が100%よ。あなたのように中身がない人でも、どうにかなるんだから」。このような出だしで展開されていく。全編は、ビジネスの現場でありそうな設定を、黒井マヤが主人公となり解決策を導き出すもの。小気味好い流れが痛快である。

「そりゃね、あなたは中身も陳腐だし、ハッタリを張れるほどの度胸もないし、弱虫だし、何かと迷惑はかけるし、ゴキブリはキャーキャー!言って怖がるし、役に立つなんて口がさけても言えないわ。だけど、そんなこと、初対面じゃわからないのよ。」(黒井マヤ)

「もしあなたが、ヘアスタイリストにお願いして、その不細工な顔を悪くない雰囲気にしてもらって、おしゃれなスーツを着て、よく磨かれた皮の鞄と靴を身につけていて、ついでにホワイトニングした白い歯を見せて微笑んだら?」(同)

ここまですれば外見は間違いなくよくなる。しかし、黒井マヤは、ちょっと背が低いことを指摘し差し引いて、95点止まりであることを指摘する。

「初対面の印象ってすごいでしょ。ダメダメなあなたが95点よ。そんな高得点、今まで取ったことある?これでわかったでしょう。初対面に気合いを入れても入れすぎるってことはないわ。着飾ってでも、見た目は100%のあなたを見せるのよ。」(黒井マヤ)

登場するキャラクター

黒井マヤ
警視庁捜査一課殺人捜査班三係に所属する女刑事。巡査部長。警察の道を選んだのは悪を駆逐して正義を守るため・・ではなく、単に殺人現場が好きだから。警察庁幹部の父親を持ち、ドS気質の彼女は警視庁ではやりたい放題の傍若無人ぶりを発揮している。並外れた洞察力の持ち主であっという間に真相を見抜いてしまうが、そのことを決して報告しない。殺人犯が逮捕されれば殺人現場が生み出されないからである。そんな色白で黒髪のマヤの美貌は警視庁随一である。

代官山脩介
マヤと同じ三係所属の刑事。巡査。どういうわけかマヤのご指名でコンビを組まされていて、彼女から「代官様」というあだ名をつけられた。マヤの傍若無人にはいつも振り回されているが、彼の使命はマヤの推理したことを推理することだ。マヤは事件の真相を見抜いても決して口にしない。そんな彼女をおだてたりなだめすかしたりしてヒントを引き出して難事件を解決していく。トホホなキャラクターだが、正義感は強く、いざとなれば身を挺してマヤを守ろうとする気概の持ち主だ。

本書を読むことで、あなたなりの回答が見つかるかもしれない。基本はビジネス系なのでコネタとしても役立ちそうだ。いままでにない新しい道筋を見つけられるかもしれない。

文・尾藤克之/提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

【関連記事】
「お金くばりおじさん」を批判する「何もしないおじさん」
大人の発達障害検査をしに行った時の話
反原発国はオーストリアに続け?
SNSが「凶器」となった歴史:『炎上するバカさせるバカ』
強迫的に縁起をかついではいませんか?