南茅部町は函館市の北東にあった町で、2004年に函館市に編入されました。北海道唯一の国宝「中空土偶」が出土され、周辺に2つの遺跡もあり、歴史を感じさせるエリアです。このエリアを含む遺跡が「北海道・北東北の縄文遺跡群」として世界遺産に登録されたこともあり、注目のエリアになっています。



国宝 中空土偶

北海道唯一の国宝である旧南茅部町で出土された中空土偶は1975年(昭和50年)に、農作業中の女性によって発見されました。約3,500年前の縄文時代後期に作られたと推定されています。高さは41.5㎝、幅20.1㎝、重さ1,745gで中空土偶としては国内最大です。

北海道唯一の国宝「中空土偶」
(画像=『北海道そらマガジン』より 引用)

中空土偶を見られる函館市縄文文化交流センター

この中空土偶は、函館市縄文文化交流センターに展示されています。ここに中空土偶をはじめ函館市で出土した土器や石器など約1,500点が展示されています。中空土偶は見学コースの最後にあり、ガラスケースに四方を囲まれ展示されています。
暗闇の中でライティングされ、幻想的でオーラを感じます。写真では見たことがあったのですが、実物を間近で見ると、かなり精度が高く、縄文時代に作られたとは思えないものでした。