深追いするなかれ

釣り方はレンジキープ、巻きでリフト&フォール、この2つだろう。大体のカウントだけ刻んで0.8gのヘッドをただただ漂わせるボトムふわふわもいい。何にせよ、釣り方のキモはラインテンションだ。張らず緩めず、やや張り気味を保つ。そしてアジがバイトを出してきたらオートマチックに乗るような繊細なリグ設定(ヘッドのシャンク長、ワームのボリューム感)でいく。

しかし15のレンジというのは、深追いするものではない。常に根掛かりの危険がつきまとう上、アジングロッドというかエステルラインでは引き出せないサイズの根魚がきたら終わり。また、多くの波止や漁港は、釣り場の手前に向けてカケアガリになっているので、15のレンジをずっと釣っていると手前で根に捕まりやすい。手前になるほど若干レンジを上ずらせるイメージで釣ると安全だ。

『アジング』ステップアップ解説:ボトムの釣り方 深追いは厳禁?
(画像=手前で根に捕まったらおしまい(提供:TSURINEWSライター井上海生)、『TSURINEWS』より引用)

ドン深にいるケースも

筆者が深いレンジに苦手意識を持っていることもあるせいでネガティブ気味な解説をしてきたが、アジがドン深にいることは多々ある。低水温期は特にそうで、ミオ筋のドン深、足元のドン深などは、冬にアジングをするならしっかりと攻めなければならない。

ただし、それでもあくまでボトムに着底させるのではなくて、ボトム上を釣るイメージでいいと思う。いわゆる「ボトムステイパターン」は特定の地域のものらしく、少なくとも大阪湾近郊で通年アジングをする私は、まだ経験したことがない。

文・井上海生/提供元・TSURINEWS

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