ブレンド性について

今回はブレンド性についてですが『カクシン』は、そもそもブレンドして使うエサですか?それとも単品?

伊藤 さとし

「それはユーザーが決めることでしょう。とくに単品がいいとか、ブレンドしてはダ
メなんてことはないよ。むしろブレンド前提で使ったほうが、このエサの特徴を生か
せるだろうしね」                             

“軽くて芯残りする”が『カクシン』の特徴ですから、そこにプラスアルファを求めたいならブレンドすればいい、そういうことですよね。ではどのようなブレンドがオススメでしょうか?

伊藤さとしのプライムフィッシング【カクシンで両ダンゴ革新:第4回】
(画像=『カクシン』と相性のいいエサ3種(提供:週刊へらニュース伊藤さとし)、『TSURINEWS』より引用)

伊藤 さとし

「『バラケマッハ』『コウテン』『凄麩』なんかが面白いよね。比率はいずれも『カ
クシン』500ccに対して各粉が200cc+水200cc。簡単でしょ」       

エサの配合3例

ブレンドするエサそれぞれの特徴は、以下のとおり。

『バラケマッハ』……これをブレンドすることで微粒子のバラケ性が増し、エサ玉の開きが増す。

『コウテン』……カクシン単品よりも若干だが比重が増し、エサの芯が硬めに仕上がる。あと少しだけ、エサの踏ん張りをアップさせたい時に有効。

『凄麩』……エサの膨らみが増して、粗目の麸によって視覚的なアピール力にもつながる。

伊藤さとしのプライムフィッシング【カクシンで両ダンゴ革新:第4回】
(画像=ブレンド効果(作図:週刊へらニュース伊藤さとし)、『TSURINEWS』より引用)

ブレンドするエサはそれぞれ粉200ccのようですが、たとえば『カクシン』600ccでブレンドエサが100ccではダメなんですか?

伊藤 さとし

「そんなことはないよ。ただ少なくとも、『カクシン』の分量は500ccをリミットに
したい。これ以下だと『カクシン』のオリジナリティーが活かせなくなるからね」

つまり何をブレンドするにしても、粉の総量は700ccで『カクシン』の最低必要量は500cc。そして水が200ccということですか?

伊藤 さとし

「そのような目安でいいと思うよ。まあでも、これらはあくまで基エサの話だから、
そこから手水なり手もみなどを加えて微調整していくのは言うまでもないよね」

色々試してみよう

個人的にはマッシュエサのブレンドにも使えるのではと考えているのですか、いかがですか。

伊藤 さとし

「それは面白いね。とくに浅ダナ狙いのマッシュにはいいかもね。そうでなくてもマ
ッシュは持たせるのが難しいエサの一つだから、『カクシン』をブレンドすることで
マッシュエサが簡単に扱えるようになるかもしれないね」           
伊藤さとしのプライムフィッシング【カクシンで両ダンゴ革新:第4回】
(画像=作りたてはむっちり&しっとりタッチ(提供:週刊へらニュース伊藤さとし)、『TSURINEWS』より引用)

では、トロ巻きセットのバラケはどうでしょうか?

伊藤 さとし

「(トロ巻きセットは)バラケが付いている時にアタらせる釣りだから、芯残りのよ
さがウリの『カクシン』なら、配合パターンによっては、いい仕事をしてくれそうだ
ね。まだやったことはないけど、今度試してみるよ」             

オススメのブレンド例が見つかったら、教えてください。

次回は「マッシュポテトを使おう」です。

伊藤さとしのプライムフィッシング【カクシンで両ダンゴ革新:第4回】
(画像=『TSURINEWS』より引用)

この記事は『週刊へらニュース』2021年6月25日号に掲載された記事を再編集したものになります。

緊急事態宣言は解除されましたが、外出については行政の最新情報を確認いただき、マスクの着用と3密を避けるよう心がけて下さい。一日も早く、全ての釣り場・船宿に釣り人の笑顔が戻ってくることを、心からお祈りしております。

文・週刊へらニュース伊藤さとし、TSURINEWS編/提供元・TSURINEWS

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