「そもそも税金って何を払うの?」「どこまでが経費?」「節税する方法があるって本当?」「確定申告って何から手をつければいいの?」「何がわからないかもわからない!」
フリーランスになったらぶつかる税金の悩みを新米フリーランスである著者が、「日本一」フリーランスに優しい税理士の先生に、ギリギリまでぶっちゃけて教えてもらったという話題の一冊を紹介します。
『お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!』
大河内薫著、若林杏樹著
サンクチュアリ出版
覚えておきたい税金の仕組み
フリーランスにはさまざまな職種があります。脱サラは、インターネットを介したイラストレーター、デザイナー、ブロガーなども多いはずです。税理士も個人事業主として活動するなら広い意味ではフリーランスになります。
「開業前に使った仕事関連の経費は、後々『開業準備費用』ということで確定申告に反映できるからです。これを逃すのはもったいない!だから、名刺は開業前に作るのがオススメです。作成にかかった費用は経費にできるし、開業後のゴタゴタで作り忘れて、大事なところでチャンスを逃したら大変です」(大河内さん)
「フリーランス転身直後は、外部機関からの信用が著しく下がるため、諸々の審査に通りづらくなります。退職する前に、絶対にクレジットカードを作っておきましよう。あと引っ越す予定がある場合は、退職前に契約しておくと安心です」(同)
また、覚えておきたいのが給料天引きの仕組みについて。見落としがちなので注意が必要です。会社員であれば、所得税も住民税も、毎月給料から天引きされています。多くの人は払っている実感がないかも知れません。年末調整で払いすぎた分は戻ってきます。
会社員の天引きスケジュールでは、所得税が1~12月の給料から今年分が毎月天引きされ、住民税は前年分が毎月天引きされます。退職した場合、住民税に関しては天引きされていないので自分で払う必要があります。
忘れがちではありますが、前年の所得に対して税金がかかりますので、稼ぎが多いほど、住民税は高額になることを覚えておかなければいけません。
プロ野球選手が、引退した翌年に年収以上の住民税を納付したことが話題にあることがあります。突然、高額通知が届きますのでその分を貯蓄しておいたほうが賢明なのです。また、所得税の税率は、5%~45%の累進課税制度です。稼ぐほど税率はアップします。