日本感染症学会、日本救急医学会、日本プライマリ・ケア連合学会、日本臨床救急医学会は8月2日に、「限りある医療資源を有効活用するための医療機関受診及び救急車利用に関する4学会声明」を発表した。
同声明によれば、新型コロナウイルス感染症のオミクロン株への曝露があった場合、平均3日で急性期症状(発熱、喉の痛み、鼻水、咳、全身のだるさ)が出現するものの、そのほとんどが2~4日で軽くなるという。
そのため、症状が軽く、65歳未満で基礎疾患や妊娠がない場合は、あわてて検査や受診する必要はなく、特別な治療を行うことなく、自宅療養を続けられること、検査や薬のために、あわてて医療機関を受診することを避けるよう求めている。
一方で、水などが飲めない、ぐったりして動けない、呼吸が苦しい、呼吸が速い、乳幼児なら顔色が悪い/機嫌が悪くあやしてもおさまらないなど症状が重い場合や、37.5度以上の発熱が4日以上続く場合、65歳以上や65歳未満でも基礎疾患のある人、妊娠中、ワクチン未接種の場合は重症化する可能性があるため、早めにかかりつけ医への相談が必要となる。
なお、顔色が明らかに悪い、唇が紫色になっている、表情や外見などがいつもと違う、様子がおかしい、息が荒くなった、急に息苦しくなった、日常生活で少し動いただけで息苦しい、胸の痛みがある、横になれない、座らないと息ができない、肩で息をしている、意識がおかしい(意識がない)といった場合は、ためらうことなく救急車を呼ぶよう訴えている。
救急車の利用目安としては、「救急車利用リーフレット(高齢者版、成人版、子ども版)」が参考になる。
提供元・BCN+R
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