人には様々な習慣がある。しかし、自分が習慣にしていることの中で身体づくりの障害になっているものがあるとしたら?例えばそれが体内のテストステロンレベルを下げる要因になっていたとしたら?これから挙げる習慣の中で、ひとつでも自覚するものがあれば、ぜひそれをやめる努力をしてほしい。
過剰なストレス
こればかりは、現代社会に生きる私たちが自分の努力だけで解決することは難しい。それでも、日々のストレスを少しでも軽減し、ストレスホルモンのコルチゾールが慢性的に高値にならないように対処をするべきである。コルチゾールが高まれば、それと拮抗関係にあるテストステロンは減少してしまうのだ。
ストレスを回避するためにできることがあれば、できるだけ実行しよう。ストレスを緩和するために役立つことは積極的に尽くしていくべきだ。
トレーニングのやりすぎ
1日1時間以上の高強度トレーニングを行っているという人は、自分のワークアウト内容を一度見直してみよう。セット間の休憩が長すぎるという場合もあるだろうが、多くの人は単に運動量が多すぎて1時間以上も費やしてしまっているのだ。
ワークアウトは6、7種目程度で切り上げる。これはウエイトトレーニングだけでなく有酸素運動でも同様だ。コンテストコンディションを極めるために、ウエイトトレーニングに加えて有酸素運動も長時間続けたりすれば、確実に体内のテストステロンにマイナスの影響をもたらす。身体を絞るためにやるべきことは食事管理であって、決して長時間の有酸素運動ではないのだ。
食生活の偏り
お粗末な食事を続けても、それなりの身体しか作れない。私たちの身体は、私たちが何を食べるかによって決まると言っても過言ではない。どれだけ懸命にトレーニングしても、栄養バランスの悪い食事やジャンクフードを食べまくっていれば、結局はそれなりの身体しか作れないのである。
偏った食事をしていることを自覚しているなら、少なくとも今食べている砂糖や精製された炭水化物食品を、複合炭水化物の食品に変えていこう。
いつまでも砂糖や精製された炭水化物食を続ければ、インスリンの分泌が過剰になり、それがテストステロンの低下を招くことになる。インスリンはアナボリックホルモンと見なされているが、過剰に分泌されれば、テストステロンの生成を抑制するということを覚えておいてほしい。
テストステロン値を正常に保つには、できるだけ加工されていない炭水化物を食べるようにすること。例えば野菜や全穀類などだ。もちろんこれはシーズン中もオフシーズンも同様だ。
慢性的な睡眠不足
筋発達にはトレーニングによる適度な刺激と、疲労回復のための十分な睡眠が不可欠だ。ところが、不眠症だったり夜更かししたりで、十分な睡眠が取れていないトレーニーがとても多いようだ。
慢性的な睡眠不足はテストステロンを抑制することになる。ベッドに入る時間を早くしたり、眠るための様々な工夫をしよう。トレーニング、食事とともに休養はとても重要な要素でテストステロンにも大きく関わってくる。軽視せず、寝る時間を見直すなど睡眠時間を確保しよう。
過剰な飲酒
減量に入ると、ほとんどのアスリートはアルコールをストップしているが、オフシーズンとなると話は別のようだ。
普段から酒をよく飲むという習慣がある人は、残念ながらテストステロンの生成が抑えられているということを自覚しよう。
減量を開始してからの調整が順調に進むかどうかは、オフシーズンの食生活が大きく影響する。減量期に入ってからもトレーニング効果をしっかり出し、減量を成功させ、理想のコンディションを作り上げたいなら、オフシーズンの飲酒は最小限にとどめたほうがいいだろう。
執筆者:Sarah Chadwell
文:Sarah Chadwell, NASM-CPT 翻訳:ゴンズプロダクション
提供元・FITNESS LOVE
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