「文章がうまい人」とはどのような人でしょうか。仕事のスピードが速い人のことを「デキル人」と呼ぶことがあります。仕事のクオリティは人によって評価が異なりますが、スピードは可視化しやすいからです。
今回は、14冊目となる著書『3行で人を動かす文章術』(WAVE出版)のなかから関連するエッセンスを紹介します。
たとえば、普通の人であれば10日かかるような執筆を1日で終わらせたり、本を5日で書き上げたら誰もが速いと感じるでしょう。
実際、プロの文章家は5日程度で200ページの単行本1冊を書き上げてしまいます。私の経験上、必要以上に「クオリティ」を口にする人は、できない人が多いように感じます。
スピードは「やり方より結果にこだわる」ことだと思います。スピードが遅い人の特徴として「自分のやり方にこだわりすぎる」ということがあります。
自分で工夫して、努力して身につけたスキルだから「こだわり」があるのかもしれません。しかし、こだわることで、文章が書けないのだとしたら、考え直さなければいけません。
人間、柔軟性を持つことは大切です。文章を書くことで、充足感や、達成感を得ることもあると思います。ですが、日常の仕事の場面においては、最速で成果を出すのための手段を選ぶことが大切です。
自分では最速・最適なつもりでも、実際にはスピードが上がっていない場合があります。そのときには、自分よりもデキる人の仕事ぶりをコピペすることが大切です。
この場合のコピペとは「違法なコピペ」や「文章のコピペ」をさすのではなく、できる仕事ぶりを「コピペする」と解釈してください。
文章を書くことは、コツさえ覚えてしまえば難しいことではありません。それには、書き続けることです。書くことが一番の近道です。あなたなら、きっとうまくいきます。
そして、わかりやすい文章を書けるようになれば、周囲の評価がかわってくると思います。「あなたの、大切な人のために文章を書いてみませんか?」
<参考書籍>
『3行で人を動かす文章術』(WAVE出版)
文・尾藤克之/提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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