夏の暑さで身体がだるくなり、やる気が起きなくなる。そんな夏バテは美容やボディメイクの大敵。今回から3回に分けて夏バテにならないための下準備といくつかのコツを紹介していきます。
文:Woman’sSHAPE編集部
桑原 弘樹(くわばら ひろき)
桑原塾 主宰。スポーツサプリメント『パワープロダクション』の産みの親。NESTA JAPAN(全米エクササイズ&トレーナー協会)PDA。武藤敬司氏率いるW-1(レッスルワン)コンディショニングコーチ。国内外のトップアスリートに対して独自のコンディショニング指導を行い、各種スポーツ誌への執筆や講演会を実施するなど多方面にわたって活動中。
“夏バテ防止”がテーマということで、もしかしたら夏バテを防止するための特効薬のようなもの、一度で全てが解決する魔法のようなもの、つまり意外な解決策を期待しているかもしれません。しかし、残念ながらそういった魔法のような解決策はありません。しかしそれは最初にベース・基本の部分を見直し、そこをしっかり整えることができれば意外なことが活きているということです。どうしても意外なことが目新しく映ってしまい、いきなりそこに飛びついてしまいがちですが、ベース・基本の部分を見つめ直すところから始めていきましょう!
夏バテ防止の第一歩は
PFCバランス
“夏バテ”とは?
夏バテは病気ではないので、明確に定義することが難しいのですが、あえて端的に表現するならば“慢性的な熱中症”のようなものと考えてください。いわゆる熱中症は急性のもので、極端な身体の拒絶反応が起こります。しかし夏バテ=慢性的な熱中症は少しずつ暑さで身体に負担がかかり、回復ができないまま、それがずっと続いてしまう状態です。
PFCバランス
そこでこれを解決するために最初にやらなければいけないベース・基礎の部分は三大栄養素のバランス、PFCバランス(P=タンパク質、F=脂質、C=糖質)を整えることです。実はPFCバランスは名称が変わり、エネルギー産生栄養素バランスと呼ばれるようになりました。一見、PFCバランスのほうが簡単で分かりやすい表現に思えますが、エネルギー産生栄養素バランスという名称に変えた目的は、三大栄養素をあるバランスにすることで、より効率的にエネルギーが作られるという意味合いを名称に反映させたためです。つまり、PFCバランスを整えてやることで、各栄養素がより効率良く利用できるということです。
例えば、糖質が足りないといって過剰に糖質を摂った場合、それが全て身体の中で糖質として使われることはなく、一部は脂肪となってしまいます。極端に糖質や脂質をカットするダイエット法もありますが、それが競技における減量のように明確な目的があって正しい知識のもとで行う以外は必ずしも効率的ではないということになります。明確な目的や正しい知識がないまま、なんとなく身体に良さそうという曖昧な考えでPFCバランスを崩していくと、栄養素が効率的に使われなくなってしまいます。
夏バテ防止の第一歩はPFCバランスをしっかり整えて、栄養素の利用効率がいい状態をキープしておくことです。では具体的にPFCバランスをどのように整えればいいのでしょうか。次回ご紹介していきます。
提供元・FITNESS LOVE
【関連記事】
・筋トレ初心者必見!「筋トレメニューの組み方」トップボディビルダー2名が考えた特別メニュー
・激痩せ法公開!驚きの”ビフォーアフター“8選
・腹筋は毎日やるべき!?腹筋ワークアウトの頻度
・肩トレで気を付けてほしい重要なこと
・スポーツジムで聞きました!「みんなプロテインは1日何回飲んでいるの?」