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■憧れのブーツショップを自宅に再現し鑑賞する
・Sさん/神奈川県
■PICK UP
■憧れのブーツショップを自宅に再現し鑑賞する
Sさん/神奈川県
物心ついた頃から、ピンときたものにとことんこだわるタイプなのだという。10代の頃から好きなアーティストのCDやグッズ、自動車免許を取得すると車のドレスアップ、次いでは盆栽作りに移行して展示会で賞も獲ったそうだ。
そんなSさんが当時、アメカジ、渋カジを着こなす先輩たちの姿に憧れながら、なかなか手が出せなかったものが、アメリカで長い歴史を誇るレッドウィングのワークブーツだ。
「以前もレッドウィングを8足程度は持っていて履いてはいたのですが、古いものを集めるようになったのはこの数年なんです」
収入も安定し、好きなものを自由に買えるように。そこで色や形、年代もさまざまなレッドウィングの世界に一気にのめり込んだ。
最初はクローゼットに置いていた。でも、そこではじっくりと愛でることができない。自宅2階で空いていた部屋を、知人の宮大工に依頼して専用スペースにしたのは昨年のことだ。レッドウィングのショップの雰囲気も好きで、それを自宅内に再現した。
並ぶのは80~90年代のものが9割。古着屋や中古専門店、フリマアプリなどで入手している。
「きれいにディスプレイしたいので、部屋には45足。あと5足あるのですが、置く場所が……」
単にコレクションとして眺めるのが目的ではない。会社員としての日常、月に2~3回であっても、棚から選んで履くのは喜びだ。また、ようやく手に入れた古い品をじっくりと磨き、味わいよく育て上げていく時間も楽しい。
「ここでは音楽も聴かないし酒も飲まない。ただただ靴と向き合っています」とSさん。
さまざまなノベルティグッズや、同時代のパブを感じさせる品々も、この部屋の雰囲気を高める。レイアウトでは妻のアドバイスもありがたいという話も微笑ましい。
■PICK UP
3方向を囲む棚は、宮大工の手による釘一本使わず組んだ造り付け。棚板の下面には溝を彫り込み、表から見えない照明を入れている。
【ROOM DATA】
広さ/約7㎡
使用年数/2年
趣味/靴・服収集
Instagram ID/53.ts.1978
文/秋川ゆか
提供元・男の隠れ家デジタル
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