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イオンリテール、AIで勤務シフト作成 業務連絡用の電子看板も導入
勤務希望の提出と勤務シフトの確認をスマートフォンで行える(画像=『DCSオンライン』より 引用)

 イオンリテールは、人工知能(AI)を活用して勤務シフトを自動作成する「AIワーク」の導入を始めた。同社が運営する「イオン」「イオンスタイル」約350店舗の総菜部門などで7月から運用を開始、今後、食品全部門とH&BC(美容健康関連)部門に拡大する。

 従業員一人ひとりの勤務パターンを入力すると、AIワークがシフトモデルを作成する。その後、スマートフォンなどで従業員の勤務希望を受け付け、月間労働時間をもとに自動で勤務計画を起案する。従業員はスマホで勤務シフトを確認できる。

 AIワークを導入することで、人手で行っていた勤務シフト作成時間を減らす。また、一人ひとりの勤務パターンや職能をデータ化することで、人員補充計画や技能教育に生かす。

 イオンリテールでは、業務連絡用のデジタルサイネージ(電子看板)「MaI(マイ)ボード」の導入も始めた。7月25日時点で240店舗に導入しており、順次拡大していく。連絡用ノートや掲示板に代わって、大型の画面で業務連絡や作業指示を確認できる。時間帯別の売れ行きや近隣店舗との売れ筋商品の比較といった分析情報を表示することもでき、チーム単位でのミーティングにも活用する。

 AIワークは、パナソニックコネクトのSaaS(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)型の業務アプリケーションをカスタマイズしたもの。MaIボードは、パナソニックコネクトの技術をベースに共同開発した。

イオンリテール、AIで勤務シフト作成 業務連絡用の電子看板も導入
(画像=『DCSオンライン』より 引用)

提供元・DCSオンライン

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