スマートフォン用三脚とは、スマートフォンを固定して自撮りや記念撮影ができる、スマートフォン専用の三脚のことです。三脚には、雲台を搭載したもの、自撮り棒としても使えるシャッターボタン付きのもの、くねくねと曲げて様々な場所に固定できるフレキシブルタイプなど、様々なタイプがあります。今回は、厳選したスマートフォン用三脚のおすすめと、その選び方をご紹介します。
スマホ三脚があれば撮影が便利

スマートフォンで動画や写真を撮影する際に便利な三脚ですが、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。
例えば、夜間やあまり明るくない場所での撮影では、出来上がった写真がブレてしまい、せっかくの良い風景が台無しになってしまうと思ったことがある方も多いのではないでしょうか。
暗い場所での撮影は、シャッタースピードが遅くなるため、手ブレが起こりやすくなります。きれいな写真を撮りたいなら、三脚を使うのがおすすめです。また、風景写真など構図を決めて撮影する場合にも、三脚があると便利です。

写真の中の水平、光の当たり方、空の色などを維持し、撮りたい風景が撮れるまで同じ姿勢でいられるようにしてくれます。
さらに、マクロ撮影などズーム撮影では、少しの手ブレが大きな影響を与えます。花や昆虫など小さなものを大きく撮りたいときにも、三脚があれば手ブレのない写真を撮ることができます。
また、スマートフォンを三脚に固定し、タイマーもセットしておけば、両手が空くので便利です。両手が空くことで、作業の様子を動画で撮影することも可能です。
右手で作業し、左手でシャッターを切ることができるため、撮影できるコンテンツの幅が広がります。

YouTubeやTikTokなどの動画サイトでよく見られる作業工程の動画も、両手をフリーにした状態でアップロードされています。
これは、スマートフォンなどのカメラを三脚に固定して、撮りたい位置で撮影することで可能になります。撮影したいものが両手を使うものであれば、スマートフォンの三脚を活用することで、質の高い動画を撮影することができます。
最後に、もう一つのメリットは、光の調整ができることです。スマートフォンで普通に撮影すると光の調整が難しいのですが、三脚を使うと被写体の位置やスマートフォンの位置を固定して構図を決めることができるため、光の調整が可能になるのです。

撮影時の光の調整は、仕上がりに大きく影響するため、とても重要です。光を調整することで、被写体を見やすくすることができるので、今までとは違った写真を撮ることができます。
スマートフォンで三脚を使うと、まるで一眼レフカメラで撮影したようなワンランク上の写真が撮れるので試してみてください。
スマホ三脚の選び方

ここでは、スマートフォン用三脚を選ぶ際に必ずチェックしておきたいポイントをご紹介します。三脚選びで失敗しないために、以下のポイントを押さえておいてください。
選び方①脚のタイプ

スマートフォン用三脚は、脚の形状によってミニ三脚タイプとスタンダードタイプに分けられます。使う場所や方法によって適切なタイプが異なるので、シーンに合わせて選びましょう。
まず、小型軽量のミニ三脚は、小さなバッグに簡単に収納でき、どこにでも持ち運びやすいのが特徴です。市販されているスマートフォン用三脚のほとんどは、このミニ三脚タイプです。
華奢な外見とは裏腹に、いずれも大型のスマートフォンを支えることができます。ミニ三脚には大きく分けて、脚が曲がらない「ストレートタイプ」と、脚がくねくねと曲がる「フレキシブルタイプ」があります。

フレキシブルタイプは、木や手すりなどに巻きつけて使うことができるため、設置場所の自由度が高いのが特徴です。3本の直立脚を伸ばしたスタンダードタイプは、カメラ三脚に近いデザインです。背が高いので、ビデオ撮影や運動会などにも向いています。
また、構造上、高さ調整の幅が広いものが多く、脚を収納すれば低い位置での撮影も可能となり、汎用性の高い三脚となりますが、サイズが大きく、持ち運びが大変と感じる方もおられるかもしれません。
選び方②固定方法

スマートフォン用三脚には、大きく分けて3つのタイプがあります。3本脚タイプは、平面に置いて安定した画角の撮影が可能です。また、高さの調整も可能なので、記念撮影や記録撮影にも適しています。
また、スマホを脚で挟めば、タブレットやデジタルカメラをセットして撮影できるメリットもあります。フレキシブルタイプは、三脚部分を自由に曲げられるので、比較的どこにでも設置して撮影することが可能です。

岩や木の枝、自転車のハンドルなどに設置でき、自由な角度から撮影することができます。屋外だけでなく、室内でも机の角やキッチンの空きスペース、車の後部座席周りなど不安定な場所にも設置できるメリットがあります。
また、自撮り棒タイプは、三脚の脚を折りたたんで自撮り棒として使用することができます。リモコンやシャッターボタンが付いたタイプもあり、使い勝手は抜群です。
選び方③安定性

大切なスマートフォンを預ける三脚は、撮影時のブレや失敗を防ぐためにも、その安定性が選ぶ際の重要なポイントになります。安定性の高いものは、日中の撮影だけでなく、夜景や室内など暗い場所での撮影にも適しています。
選び方④付加機能

スマートフォン用三脚には、自由雲台や水準器、リモコンが付属しているものもあります。使い勝手を左右する便利な機能にもぜひ注目してください。
例えば、スマートフォンを取り付けて固定するスタンドの部分を雲台と呼びます。この部分がなければ、そもそもスマートフォンを取り付けることができません。
また、「自由雲台」であれば、角度を自由に調整することができます。雲台には、角度が水平かどうかを確認するための「水準器」が付いているものもあります。

水準器が付いていれば、風景写真もより美しく撮影することができます。また、スマートフォン用三脚には、便利な機能を搭載したモデルもあります。
特に便利なのはリモコン操作ができるもので、スマートフォンとBluetoothで接続すれば、離れたところからシャッターを切ることができます。
スマートフォンは特にシャッターを押すときに手ブレしやすいのですが、リモコンを使えばそんな心配もありません。
選び方⑤携帯性

スマートフォン用三脚を日常的に持ち歩きたい、旅行にも持っていきたい、という方には、バッグに入れても邪魔にならない軽量・コンパクトなものがおすすめです。
携帯性の目安は、収納時の長さが20cm以下、重量が200g以下の三脚で、この条件を満たしていれば、小さなバッグに入れても持ち運びがしやすいでしょう。
これらの条件を満たしていれば、小さなバッグに収納することもできて便利です。さらに、多くのミニ三脚が該当します。
一方、スマートフォンを高い位置で保持できるスタンダードタイプは、いずれも収納時の長さが30cm以上です。重量差があるので、軽いものを選ぶとよいでしょう。