日産のフラッグシップモデルと言われるフェアレディZは、日本を代表するスポーツカーとしても有名な車で、発売当初から多くの人に愛されています。
2022年には新型モデルとなる7代目の発売が発表され、注目を集めています。
「車選びドットコムYouTube」では、そんな最新アコードをチェックしてみました。
目次
先代モデルの魅力は”エンジン”
「走りの性能」を追求した先にあったのは”車体の小型化”
先代モデルの魅力は”エンジン”
2008年末にデビューしたZ34型フェアレディZの前期型。今、このモデルを選ぶ最大の理由はエンジンではないでしょうか。
Z33前期型のフェアレディZに搭載されているのは「VQ37VHR」と呼ぶ、排気量3.7LのV型6気筒自然吸気エンジン。最高出力は336psです。
ところが、2022年デビューの後期型(RZ34型)になると同じV型6気筒ながら排気量3.0Lのターボである「VR30DDTT」へとスイッチします。
このエンジンはハイパワーが自慢で、最高出力は一気に405psまでアップ。フェアレディZ史上最強の動力性能を実現した強靭な心臓です。
そんな強心臓なら素直に後期型を買えばいいのではないか?多くの人はそう思うでしょう。
でも、好みによっては前期型を選びたくなる理由があるのです。
その理由は、後期型はパワフルだけどターボ付きで自然吸気エンジンじゃないから。
いっぽうで前期型は自然吸気エンジンで、運転好きのなかにはターボにはない自然吸気エンジンのフィーリングが大好きという人も少なくありません。
そんな人にとっては、自然吸気エンジンを積む前期型はあえて選びたくなる選択なのです。
そしておそらく、モーターを組み合わせないピュアな自然吸気エンジンを積むフェアレディZはこのZ34前期型が最後となるでしょう。
だから、いま注目すべきなのです。
「走りの性能」を追求した先にあったのは”車体の小型化”
それにしても、あらためてZ34前期型フェアレディZに触れると、その小ささに驚きます。
全長はわずか4250mm。これは先代となるZ33後期型から65mm短縮されたもの。ホイールベースも先代から100mm短くなっています。
Z34の前期型はどうして先代よりも車体が小さくなったのか?
その理由は走りの性能を高めるためでした。
まず車体を小型化したことで、Z33型よりも車体補強などを強固にしたにもかかわらず重量を軽減。スポーツカーにとって軽さは重要です。
そしてホイールベースを縮めたことで、旋回性能を向上。そう、Z34型は従来のフェアレディZよりもスポーツカーとしての走りの性能を磨き上げたのでした。
Z34前期型の開発におけるベンチマークは、ポルシェ「ケイマン」の初代モデル。
ケイマンはスポーツカーメーカーの作るピュアスポーツモデルで、当時世界最高峰のコーナリング性能と言われていました。
フェアレディZは日産の誇る、いや日本の誇るスポーツカーとしてそれに匹敵する走りに鍛え上げられたのです。
2022年6月現在、フェアレディZはすでにZ34前期型の清算を終了し、Z34型の後期モデルがスタンバイ中です。
Z34後期型は史上最速のZであると同時に、おそらく、モーターを組み合わせないでピュアエンジンとした最後のフェアレディZとなるでしょう。
それももちろん楽しみですが、前期型は前期型で“最後の自然吸気エンジン”として伝説となっていく1台です。
フェアレディZの紹介動画はこちらをチェック!
提供元・車選びドットコムマガジン
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