陸からも沖からも狙えるマダコ。旨味たっぷりの食味も相まって、全国各地で大人気の釣り物となっています。今回は、タコの栄養素について紹介します。
大人気のタコ釣り
タコは、船釣りと陸っぱりのどちらからでも狙える人気上昇中の釣りターゲットです。釣り方がシンプルで手軽に楽しめることから今年もますます盛り上がりを見せています。
専用のロッドが無くても硬めの船ザオやルアーのベイトタックルを流用してチャレンジできることも人気の秘訣。釣り方はタコエギを使ったエギング、カニや豚の脂身を巻いたタコテンヤが一般的です。
人気食材としてのタコ
そして、タコといえば食味の良さも忘れてはいけません。定番のたこ焼きはもちろん、シンプルなお刺し身や寿司、洋風料理など様々な食べ方ができます。
ちなみに、筆者のオススメは枝豆と一緒に炊き上げるたこ飯で、出汁の香りとタコの旨味がたまらない一品です。タコは人気の釣りターゲットとしてのみならず、日本の食卓を支えている重要な食材という一面もあります。
夏バテ防止にもタコ
タコ釣りが最盛期を迎える初夏から真夏にかけては暑さで夏バテになってしまう方も多いのではないでしょうか。タコには夏バテ防止や疲労回復効果があるアミノ酸の一種「タウリン」がたくさん含まれており、その含有量は多くの海産物の中でもトップクラスです。
タコを茹でた後の煮汁にはタウリンが溶け出しているので、捨てずに他の料理に加えて有効活用するのもいいでしょう。
タコの栄養素
また、タコにはタウリン以外にもビタミンやミネラルなどの健康維持に欠かせない重要な栄養素が豊富に含まれています。ビタミンとミネラルには体の機能を整える効果や皮膚を綺麗にする作用もあるので、タコは「海の栄養ドリンク」とも呼べる存在です。
特に多く含まれているビタミン
・ビタミンE
・ビタミンB12
・ナイアシン など
特に多く含まれているミネラル
・マグネシウム
・カリウム
・リン
・亜鉛
・銅 など
漁業権は事前に確認を
タコ釣りを楽しむ際に必ず確認しなくてはならないものが釣行場所の「漁業権」です。地域や場所によってはタコの採捕が制限されている場合があるので、釣行前に必ず確認しましょう。漁業権の対象となる海産物はネットなどで確認することができます。特に、陸っぱりや個人のボートでタコ釣りをする際は要注意です。
また、タコを食べる際の注意点としてプリン体も多く含まれていることが挙げられます。プリン体は摂り過ぎると痛風の引き金になってしまうので適度な量を食べることが大切です。暑さが厳しくなるシーズンはタコを食べて夏バテの防止をしつつ、釣行の際には水分や塩分をこまめに補給して熱中症ヘの対策も忘れずに行いましょう。
<杉本隼一/TSURINEWSライター>
提供元・TSURINEWS
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