サムスン電子が華城(ファソン)半導体工場の「イメージセンサー(CIS)」生産縮小に入ったことが確認された。韓国メディア「SBS Biz」が報じた。(写真:サムスン電子)

業界の複数の関係者によると、サムスン電子は最近、華城S4(11ライン)ファウンドリ生産量の調整作業に取り掛かった。サムスン側は「弾力的調整」という説明だが、事実上業界では半導体減産と見ている。

最近、ウクライナ戦争の長期化で物流、原材料価格が暴騰し、全世界のインフレで景気低迷の憂慮拡散でモバイル需要が大幅に減少した。ファウンドリ事業は顧客を確保してこそ生産量を増やす方式の事業が可能なだけに、グローバルでの悪材料に伴うモバイル製品需要減少を考慮した事業経営戦略修正の一環と解釈される。

半導体生産量調整規模は既存の月間ウェハー生産量3~4万枚から数千枚削減(昨年対比)水準と伝えられた。これに合わせて現在ライン設備の一部が稼動を停止したり調整中だと伝えられた。

華城11ラインは昨年末「センサー製造技術チーム」名称を変更したサムスンのイメージセンサー専用生産ラインである。イメージセンサーとはIT機器の中のカメラの目の役割をする核心チップで、カメラレンズを通じて入ってきた光をデジタル信号に変換する半導体だ。

サムスン電子は、日本のソニーに次いでイメージセンサー2位のメーカーだ。ストラテジーアナリティクス(SA)によると、今年第1四半期のサムスン電子のイメージセンサー市場シェアは28.7%で2位、市場トップメーカーのソニーのシェアは44.6%だ。

現在、サムスンの最新型イメージセンサーは来年、Galaxy S23シリーズに搭載される可能性が有力な状況だ。新型高性能イメージセンサーの大量生産体系を構築していたが、全世界のモバイル需要減少でイメージセンサーの需要も大きく落ちたと業界は判断している。

カウンターポイントリサーチは今年、全世界の年間スマートフォン出荷量は昨年より2.5%減った13億5700万台と予想した。

サムスン電子は「具体的な事業関連内容は確認できない」と明らかにした。

提供元・コリア・エレクトロニクス

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