北海道知床半島沖で発生した観光船の海難事故を踏まえ、国土交通省が実施した全国790の旅客船事業者への緊急安全点検の結果、162事業者で安全管理規定の順守等に関して不備のあることがわかった。運航記録簿の記載不備が52事業者、安全教育・訓練の未実施・記録不記載、安全管理規定の備え付け不備がそれぞれ40事業者などとなった。

 そのうち143事業者は国交省が指導を行ったうえで是正されたことを確認済み。残る19事業者については、現在一時的に運航を中止していることなどから、運航再開時に是正を確認するとしている。

 また、携帯電話を通信設備としながらも、航路の一部が通信エリア外となっていた小型旅客船が33隻あったため、常時通信が可能となるよう航路等を変更した。

提供元・トラベルジャーナル

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