タチウオの旬
タチウオは一年を通して狙えるものの、旬は子を詰める春ごろ。しかし、「卵に栄養を取られ、身に味がない」と言う人もいる。また、「産卵後の夏は身の味が濃い」とも。いずれにしてもタチウオは美味い。
わけありの小型を使う
今回紹介するのは〝わけあり〟の小型のみ。タチウオはウロコがない分、ハリ掛かりした際に胴体に傷が付きやすい。そのためか、堤防で釣れるものは傷が付いたものもが多いような気がする。いわゆる「わけあり」だ。仮にリリースしても死んでしまうため、この場合は大事に持ち帰って食べてあげよう。
持ち帰り方
釣れたタチウオは、そのままクーラーに収める。ナイフなどを使って締める人もいるが、鋭い歯でケガをするので、なるべく触らないようにしてクーラーに入れる。この際、氷をしっかり効かせておくことが鮮度を保つコツだ。
下処理
持ち帰ったタチウオは頭とワタを取り、尾っぽの細長い部分を切り落とす。魚のサイズにもよるが、指3本幅のもので、尾っぽの先端から15cm前後を目安に。あとは腹側の黒い部分をよく洗い、水気を切れば下処理は完了。
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骨切り
下処理を済ませたタチウオは、まな板にのせて骨切りしていく。要領は2~3mm幅で包丁を入れ、中骨まで当てながら、「ジッジッ」。骨切りは片面だけOK。
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油で揚げる
骨切りしたものは片栗粉をまぶし、油で揚げていく。温度は170℃くらいでスタートし、気泡が落ち着けば150℃に。その後、気泡が小さくなるまで、じっくり揚げればできあがり。
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冷めてもサックサク
揚げたタチウオは、しっかり油を切る。専用のキッチンバットを使うと効率がいい。味付けは塩コショーのみ。温かいうちに軽く振っておくと、まんべんなく味が染みわたる。ちなみに冷めてもサックサク。生ビールのおつまみとして最高だ。
<松田正記/TSURINEWSライター>
提供元・TSURINEWS
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