筋トレの王道『BIG3種目』。正しいフォームで行っているだろうか? 根拠なく避けてはいないだろうか? そもそも必要なのか? ここではよくあるBIG3のボディメイク目的で行う際の疑問を加藤直之さんにお答えいただいた。今回はデッドリフトだ。

Q:デッドリフトとはそもそも何?

A:デッドリフトは地味な種目ではありますが、背中、そして体幹の強化には欠かせない種目です。ワンハンドロウイング、ベントオーバーロウイングなどは、デッドリフトのフォームを介さないことには、その姿勢の維持はできません。安定したフォームで高重量を引けるようになると、背中のトレーニングの質が向上します。激しい動きが要求されるアスリートにとっては必須の種目と言えるでしょう。また、横隔膜や腹横筋、多裂筋などインナーユニットも鍛えられます。インナーユニットの強化は腰痛の予防にもつながります。
まずは床から引く。これが基本動作となります。物を拾ったり、荷物を持ち上げたり。デッドリフトの動作は日常生活でも多く見られます。強く、健康的な身体を維持するためにも、トレーニーの方以外にも実践していただきたいエクササイズです。

Q:デッドリフトの手幅はどうしたらいいのでしょうか?

スクワットと並ぶ万能トレーニング「デッドリフト」を正しく行う方法
(画像=『FITNESS LOVE』より引用)

A:手幅は肩幅の真下の位置で、腕を自然に下げた状態でバーを握りましょう。引き挙げる際に手の親指で大腿部を擦ってしまう場合は少し広くし、親指が大腿部に当たらないぎりぎりの手幅で握るようにします。