ウォルマート、商用電気自動車4500台を購入 EC商品の宅配用に
(画像=EVスタートアップのカヌーは2022年中にウォルマート向け車両の生産を始め、23年から納入をスタートする、『DCSオンライン』より引用)

米ウォルマートは、EC(インターネット通販)商品の配達用車両として商用電気自動車(EV)4500台を購入する。7月12日、EVスタートアップのカヌー(Canoo、カリフォルニア州)と最終契約を結んだことを明らかにした。

 カヌーは、ウォルマートに納入する車両の生産を2022年10月以降に開始、23年に納入を開始する。ウォルマートは最大1万台まで追加注文できるオプション契約も締結した。

 両社は今後数週間のうちにテキサス州のダラス・フォートワース都市圏に商用EVを先行配備し、車両の最終調整に向けた試験運用を行う予定だ。

 ウォルマートが導入するのは、カヌーが「ライフスタイル・デリバリー・ビークル」(LDV)と呼ぶ小型の商用EVで、貨物スペースの容量は約3.4㎥。運転席の視界を広くしたり、運転手が貨物スペースにスムーズに出入りできるようにするなど、ラストワンマイルの配送に適した仕様となっている。

 カヌーは21年、本社をカリフォルニア州から、ウォルマートの本社があるアーカンソー州ベントンビルに移転することを発表した。また、アーカンソー州の隣のオクラホマ州に工場を建設する計画だ。

 カヌーが納入するは、モーターと蓄電池で動く純粋なEVで、二酸化炭素(CO2)を排出しない。ウォルマートは2040年に事業活動に伴うCO2排出量をゼロにする目標を掲げており、配達用EVの大量導入は目標達成に貢献することになりそうだ。

提供元・DCSオンライン

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