ロボット活用が進むわけ
世界と比べてアナログさが目立つ日本の産業界において、どちらかというと伝統的で後進的なイメージのある漁業の現場でこれらのような「ドローン・ロボット」が導入されているというのはやや意外なようにも思えますが、これには理由があります。
最大のものは「漁業就労人口の大幅な減少」。不漁や少子高齢化などにより、漁業にかかわる人々の数は減少の一途を辿っています。2021年の海上漁業就労者数は12.9万人と過去最低の数字となりました。
漁船の操作や網の操作、魚の水揚げなど、漁労においては様々な作業を同時に行う必要があります。そのため人手不足は漁業においては致命的なものとなってしまいます。そこでロボットの登場となるわけです。

(画像=養殖漁業でもロボットは欠かせないものに(提供:PhotoAC)、『TSURINEWS』より引用)
またそもそも、人との親和性の低い「水中」という環境において、ロボットの活躍の場は大きいといえます。ドローンではありませんが、各種養殖漁業の現場でも「自動餌やり器」などのロボットが活躍しています。
現在は様々な企業が漁業ロボットの市場に進出しており、今後もその数は増えていくのではないでしょうか。
<脇本 哲朗/サカナ研究所>
提供元・TSURINEWS
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