まさかのアオハタ登場

3投目は、着底後に少し探ったところで本命とは違う大きなアタリ。少し送り込んでから巻き上げに入るとかなりの重さ。ときどきリーリングをストップするほどの引き。何だろうと思っていると、3色ほど先にボコンと魚が浮上したが、再び下へ下へと潜っていく。

慎重に足元まで寄せてくると、茶色の魚体に斑点が見える。ハリスが細いのでそーっと抜き上げると、釣れてきたのは、30cmほどのアオハタ。オオモンハタなら沼津港でよく釣れるが、アオハタは初めてだ。まだまだ大きくなる魚なのでリリースすると、元気に泳いでいった。

強風の合間に連掛け

1時間ほど経過すると風がますます強くなり、小砂利や砂がバチバチと体に当って痛い。港内でも白波が立つようになり、ますます飛距離が出せず、何も釣れなくなってきた。

それでも我慢して続けていると、10時ごろに風が少し弱くなった。このチャンスを逃すまいと、遠投する。どうにか6色のポイントに届くと、2連、3連とキスが好調になる。

熱海港での投げキス釣りで18cm頭に14尾 6色近辺にアタリ集中
(画像=釣り場の様子(提供:週刊つりニュース関東版APC・諸伏健一郎)、『TSURINEWS』より引用)

だが、それも束の間。11時ごろには強風に戻ってしまった。この先、状況が変わらない様子なので納竿。釣果はシロギス14尾とアオハタ1尾。ほかにベラ、メゴチが数尾だった。

今回は強風に苦労した釣行となったが、キスはポイントにさえ届けば食ってくる。港内だからと近投用ではなく、遠投用のタックルを用意したい。

750岸壁後部の広場が土石流の仮置き場となっており、復旧工事のため、各種重機やトラックがひっきりなしに通っている。トラブルを起こし、貴重な釣り場が立ち入り禁止にならないように注意したい。

<週刊つりニュース関東版APC・諸伏健一郎/TSURINEWS編>

▼この釣り船について
熱海港

この記事は『週刊つりニュース関東版』2022年7月6日号に掲載された記事を再編集したものになります。

提供元・TSURINEWS

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