こんにちは、音喜多駿(日本維新の会 参議院議員 / 東京都選出)です。

子育て世代の候補者にとって、ついて回る悩みが「育児との両立」。選挙運動をすればするほど票は増える現在の仕組みではありますが、四六時中こどもを預けておくわけにもいかないという当事者が大半ではないでしょうか。

じゃあ、子どもを連れて選挙運動をすれば良いのでは?背中におぶって…

みたいな発想になるところ、これまで政治・選挙業界では「子連れ選挙運動は公選法違反!」というのが一般的な理解でありました。

未成年者の選挙運動は禁止されており、単に子どもを「連れている」だけでも、それが集票へのアピールであれば選挙運動ではないか?みたいな疑念が払拭しきれず、選挙管理委員会も明確な線引をしてくれていなかったわけですね。

そこについに、東京都選挙管理委員会が一石を投じたのです!

選挙Q&A(選挙運動と政治活動)

「単に候補者やスタッフと一緒に子どもが同行すること自体は禁止されておりません」

何気ない一文ですが、これが選挙管理委員会によって明示されたことはなかなか大きいことです。

選挙カーに子どもを乗せているだけで「選挙違反!」となっていた今までの実情を考えると、同行が禁止されていないというだけで、子育て世帯の候補者・ボランティアスタッフにとって格段に活動の幅が広がるのではないでしょうか。

この変化のきっかけになったのは、おそらく当事者の立候補&下記の新聞記事で、

4歳おんぶして演説は法律違反? 立候補の母が直面した「思わぬ壁」

これに大きな反響があったことから、東京都選挙管理委員会が動いたものと推察されます。都選管、これはグッジョブです。御本人のFacebookにも喜びの投稿がなされておりました。

当事者が挑戦・発信をする→メディアが取り上げて注目が集まる→変化が生じる

亀の歩みですが、こうやって少しずつ選挙を改善していくことは極めて重要なことです。

こうした変化を後押しし、不条理な選挙の世界で少しでも子育て現役世代が挑戦しやすい環境が整うよう、私自身も政策提言を続けてまいります。

なお日本維新の会は、子育て世帯の当事者には政治活動・選挙運動の期間中にベビーシッター代をサポートする取り組みなどを始めています。

来年の統一地方選挙への挑戦に興味がある方は、ぜひとも公募申請や「維新政治塾」へのご入塾などをご検討ください!

それでは、また明日。

「子連れ選挙運動」に対する懸念、都選管の発表により一部解消される
(画像=Free art director/iStock、『アゴラ 言論プラットフォーム』より引用)

編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2022年7月16日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。

文・音喜多 駿/提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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