目次
代替性と非代替性の違い
NFTの特徴
 ・「唯一無二」の資産として価値を持つ
 ・データの不正がなくなり、安心で安全な取引が実現する

代替性と非代替性の違い

ここでは、代替性と非代替性の違いについて具体的な例を挙げて解り易くご紹介していきます。

まずは「代替性」からご紹介していきましょう。代替性の代表的なものとして、通貨が存在します。1,000円は誰が所有しているのかは関係なく、1,000円の価値は崩れるようなことはありません。また、この1,000円を売買に活用することも、交換することも可能です。よって、ここでご紹介した「1,000円=通貨」は、代替性であると考えることができます。

一方、非代替性を例えるのであれば、人気有名人のサイン入り写真集が挙げられます。通常の販売価格が5,000円であると仮定しましょう。サイン会などで、直筆のサインを書いてもらえた時点で、その写真集には唯一無二の存在価値が備わります。また、定価が5,000円であるにも関わらず、熱狂的なファン層には直筆サインが入るだけで、数万円以上の価値が
発生して市場の取引も実際に見受けられる場合があります。
このように、「他のものでは絶対に代替できない価値=直筆サイン入り」がその写真集には存在します。いわゆるこれが非代替性という訳であるのです。

NFTの特徴

今や、急激にトレンド化しているNFTは、多様な活用方法が存在し、日々成長を遂げています。また、さまざまな特徴を把握しておくことも非常に重要であります。
ここからは、代表的な3つを下記についてご紹介していきます。

「唯一無二」の資産として価値を持つ

特定の作品にNFTが直接紐づくといった特徴があるため、紐づいた各作品は資産へと変化し、醍醐味でもある唯一無二の存在価値を持つことができます。絵画をはじめ、実際の芸術作品においては、所有する者の履歴がその作品の価値を左右する場合もあります。NFTでも同様に、資産の所有者履歴が残せるようなシステムが構築されています。
また、従来は転売を繰り返しても、著作権者には何のメリットも発生しないために、転売行為は禁止されることも多いといった状況でした。

一方、NFTでは転売行為が実施される度に、著作者に報酬が発生するシステムを設定することができます。以前では考えられなかったような転売行為が、一つのビジネスとして成り立つ可能性もあるのです。

データの不正がなくなり、安心で安全な取引が実現する

非接触型な取引においても、安心で安全な取引が実現するのです。インターネット環境内ではオークションやショッピングが多くのユーザーに活発的に利用されています。中には、オークション上に誰もが認めるような、高い価値を保有した作品が出品されている場合も散見されます。
しかし、その作品自体が本物なのか、偽物であるのかを判断できるような判断材料はどこにもなく、区別することは非常に難しい問題であったのです。

そこで、NFTがベースとなる市場で、取引をおこなうことで、出品された作品は本物であるという証明を正確に表すことができます。
特定の作品がコピーの被害にあった場合においても、NFTの存在が確認できなければ「この作品はコピーされた偽物である」ことがはっきりと解ります。NFTはそのものが持つ本物という存在価値を正確に表し、大きな効果を発揮するのです。