目次
ミレニアル世代とは?
 ・ネガティブイメージが先行してしまうテックネイティブ
インターネットを自由自在に使用でき、見知らぬ相手とも活発的にコミュニケーションを取り合うことに抵抗がない=無防備であるということ
 ・対面でのコミュニケーションに苦手意識があるということ
 ・何事もインターネット環境を利用し検索行動をとるため、自身の考えや思考を優先できずに独自性に欠けること
まとめ

ミレニアル世代とは?

テックネイティブの中でも一番初めの世代ともいわれている世代に「ミレニアル世代」が存在します。
一般的に、1980年代から1990年代半ばまでに誕生した人たちが、ミレニアム世代と呼ばれています。ミレニアムという言葉には「千年紀」という意味があり、2000年以降に成人を迎えた世代や社会人を経験する世代を指すので覚えておきましょう。ミレニアム世代もまた、 他の世代とは異なる価値観や行動特性を持っているといわれています。
ミレニアム世代よりも前の世代では、パソコンの利用が中心となっていましたが、ミレニアム世代では、幼いころから携帯電話を使用していた経験者が多い世代であるのです。

インターネットの普及により、日常的にインターネットに触れる時間は長く、SNSや掲示板を使用して活発的にコミュニケーションを取り合うことがトレンドでもありました。
そして、ミレニアム世代のさらに上の世代には、「X世代(ジェネレーションX)」と呼ばれる世代も存在し、ミレニアム世代はX世代に続く次の世代として「Y世代(ジェネレーションY)」とも呼ばれ場合もあるので覚えておきましょう。

ミレニアム世代の大きな特徴は、「個」を大切にすることです。第一に、インターネットが身近な存在であったことや「ゆとり教育」が実施されている中で学園生活を経験したことも「個」を大切にする大きな要因であるともいえるでしょう。
このようなことから、以前では当たり前であった、年功序列な思考や価値観から解放され、とにかく自身の仕事スキルの向上や成長に注力することで、ビジネスにおいて転職や独立を活発的におこなう人たちの増加も多く見られます。

また、価値観の観点に着目すると、形あるものである「物質的存在」よりも「経験・体験」に魅力を感じる人たちが多い傾向があるともいわれています。
物質的存在を保有するよりも、SNSのツールに反映できるような、記憶や思い出に残る経験や体験を求める行動特性が特徴であります。

ネガティブイメージが先行してしまうテックネイティブ

さまざまな年代を表わすテックネイティブという言葉には、ネガティブなイメージが沸いてしまうといった特徴があるのです。では一体なぜ、ネガティブなイメージが先行してしまうのでしょうか。ここからは、そのような疑問を簡単に解説していきます。

【ネガティブなイメージが先行してしまう主な要因】
・インターネットを自由自在に使用でき、見知らぬ相手とも活発的にコミュニケーションを取り合うことに抵抗がない=無防備であるということ
・対面でのコミュニケーションに苦手意識があるということ
・何事もインターネット環境を利用し検索行動をとるため、自身の考えや思考を優先できずに独自性に欠けること

上記で述べた事例などが、代表的な要因として挙げられます。
文字だけ見れば、ネガティブなイメージが印象的ではありますが、実際はどうなのでしょうか?一つずつじっくり見ていきましょう。

インターネットを自由自在に使用でき、見知らぬ相手とも活発的にコミュニケーションを取り合うことに抵抗がない=無防備であるということ

実際に、SNSを活用したコミュニケーション取得の例を挙げて考えていきましょう。
大学生活を満喫するためには、行動を共にする友だちの関係が非常に大切であります。そのため、大学の入学シーズンに近づくとInstagramやTwitterの「#(ハッシュタグ)」を活用して、「#〇〇大学へ入学します」や「#春には〇〇大学生」などと、自身の紹介投稿をおこなうことや、どんな人たちが居るのかを知るために検索を実施し、事前に友だちづくりを試みる学生が現代は増加傾向にあります。

しかし、現代のインターネット市場は、個人情報の流出や悪用、匿名によるなりすましなど不安要素を挙げればキリがありません。実際に危険な経験をした人も少なからず居ることでしょう。
但し、このような事前準備にもこの世代にしか分からないような良さがあるのです。幼いころからデジタル環境に触れてきた彼らだからこそ、その危険性は誰よりも本人が最も理解をしている場合が多く、なりふり構わず誰とでもコミュニケーションを取るようなことは自身の意思決定により、自ら避けるといった特徴があります。
最近では、SNSやインターネット環境での出会いから結婚に発展するといった場合や、「ネット婚活」の話題性が高まっています。対面の前にあらかじめ、対象の相手の詳細な情報を知っておくことができるので、初心者にもハードルが低いとされるケースがあるようです。
このように、人々の行動は多様化しています。

対面でのコミュニケーションに苦手意識があるということ

テックネイティブに対して、ネガティブなイメージが先行してしまう理由には、対面でのコミュニケーションのやり取りが苦手であるということが挙げられます。
インターネットやSNS、チャット、メールなどを使用したコミュニケーションのやり取りに慣れてしまった世代であるためネガティブなイメージが印象付いてしまっています。
しかし、対面でのコミュニケーションや電話には、相手の個人時間を自然と奪ってしまっているといったネガティブな捉え方をすることもできます。一方、直接的なやり取りを必要としないメールやチャットは、相手の個人時間に影響を及ぼすことのない便利なツールであると考えられます。

何事もインターネット環境を利用し検索行動をとるため、自身の考えや思考を優先できずに独自性に欠けること

昔は、疑問に思ったことや、調べものをするときには図書館や本屋に行くことが推奨されていた時代がありました。確かに本に記載されている情報には、信頼できるものが多くさまざまな知識を取得できるツールであります。
しかし、本屋や図書館の規模によっては目当ての本がないことや、情報の差し替えができないことで古い情報しかないなんて場合も多々ありました。
一方でインターネットには、最新の情報が常に存在し、さまざまなケースに柔軟に対応することができるのです。また、瞬間的に検索結果を導き出せることで、時間や労力を大幅に軽減することも可能であります。
「自身の頭で物事を考える前に、有益な情報を取り入れてから考える」といったスピード感を重視した行動の変化が見られるのです。

まとめ

本記事では、「テックネイティブとは?」という基本的な部分から、さまざまな特徴についてご紹介してきました。
若年層を対象とするテックネイティブは、今後のインターネット市場において多方面から多くの影響を与えることが予想されます。
注目が集まるテックネイティブへの理解を深め、ビジネスやマーケティングに活かしてみてください。

提供元・MarkeTRUNK

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