A.秒針停止機能のことで、秒単位で時刻合わせができる
機械式時計には通称“ハック”と呼ばれる機能がある。これはリューズを引いた際に秒針が停止する機能であり、一言でメリットをいうと、時刻合わせが秒単位でできるということだ。
なおハックという名前の由来は、第2次世界大戦まで遡る。この時代、軍の作戦が高度化したことで各兵士が同じタイミングで任務を遂行する重要性が高まり、それぞれの時計の時刻もきっちりと合わせる必要があるとされた。この際、兵士たちが時刻合わせを行う際の掛け声が“ハック”であったことが由来している。
ハック機能は、機械式時計のなかには付いていないものもあるが、一般的には標準的に装備されていることのほうが多い。
メカニズムはいたってシンプル。一般的なハック機能はリューズを時刻調整の位置まで引いた際に、それと連動したレバーが飛び出し、動力の中心となるテンプを構成する部品のひとつであるテンワを押さえつけて、時計自体を一時的に止めるという仕組みなのだ。
文◎松本由紀(編集部)
提供元・Watch LIFE NEWS
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