トレーニーがデッドリフトを行う場合、背中のワークアウトに組み込まれることが多い。しかし、この種目の効果は背中だけにとどまらないということを私たちは今一度確認したほうがいい。それが理解できれば、デッドリフトは背中のためだけでなく、全身の筋肉を発達させるために役立つということが十分に理解できるはずだ。つまり、全身の筋肉を際立たせたいなら、デッドリフトは基本種目として取り入れるべきなのだ。どうしてそれほどまでにこの種目を重視したほうがいいのか、その理由をいくつか挙げていこう。
text by IRONMAN
全身のパワーアップ
デッドリフトの動作には全身の筋肉が関与する。特に胴部を含む下半身への刺激が強い。これらの部位は体の中でも大きな筋肉で構成されているので、効率よく全身のパワーアップや筋量アップを得ることができる。
菱形筋への刺激
背中を構成する菱形筋への刺激が強い。菱形筋は首の真下に広がっていて、上背部に位置する筋肉だ。
迫力ある体をつくり上げる
僧帽筋への刺激が強い。解剖図で見ると分かりやすいが、僧帽筋の面積は非常に大きい。背中に厚みをつけ、迫力ある体をつくり上げるために僧帽筋を発達させることは大いに意味がある。
ピークコンディションをつくる
下背部に位置する脊柱起立筋を際立たせてくれる。コンテストコンディションがつくられると、この部位が発達している選手はクリスマスツリーを彫り込んだような筋肉の形を強調することができ、それはすなわちピークコンディションがつくられていることを意味するのだ。
腹筋が鍛えられる
胴部を代表する筋肉は腹直筋だが、デッドリフトをしっかり行うことで腹斜筋も発達し、それが腹直筋をより際立たせることになる
パワフルな下半身を完成させる
デッドリフトで刺激される下半身の筋肉には殿筋、大腿四頭筋、ハムストリング、大内転筋などがある。いずれの筋肉もパワフルな下半身を完成させる上で発達が不可欠な部位である。
下腿部にも強い刺激をもたらす
デッドリフトは下腿部にも強い刺激をもたらす。下腿と言えばカーフだが、カーフを構成するヒラメ筋と腓腹筋のうち、表層部にある腓腹筋に極めて強い刺激を与えることができるのだ。
握力も向上する
デッドリフトでは高重量を用いるため、高重量のバーベルを保持するだけでも上腕二頭筋の短頭と長頭、前腕を刺激し、握力も向上する。
デッドリフトはとても有用な種目だし、その考え方は決して最近のものではない。昔からスターと呼ばれた多くのボディビルダーたちはデッドリフトをしっかり行っていたのだ。巨大な筋肉をつくり、極められたコンディションを手に入れるためにはデッドリフトは必須種目といっても過言ではない。デッドリフトはパワーリフターのためだけの種目ではない。迫力があり、洗練されたコンディションを求めるなら積極的にデッドリフトを行って、自分の理想とするフィジークを完成させよう。
提供元・FITNESS LOVE
【関連記事】
・筋トレ初心者必見!「筋トレメニューの組み方」トップボディビルダー2名が考えた特別メニュー
・激痩せ法公開!驚きの”ビフォーアフター“8選
・腹筋は毎日やるべき!?腹筋ワークアウトの頻度
・肩トレで気を付けてほしい重要なこと
・スポーツジムで聞きました!「みんなプロテインは1日何回飲んでいるの?」