今年の東京モーターサイクルショーのデイトナブースで多くの来場者が足を止めていたのがまだ記憶に新しい、ヘンリービギンズ新作のサドルバッグ。今回は発売前の製品をお借りすることができたので、実際に車両へ取り付けた様子や細部のディティールまで、じっくりと紹介していこう。
【ヘンリービギンズ(デイトナ) / サドルバッグ DHS-24 / DHS-26 : impression】
シートバッグ譲りのタフなサドルバッグ
これまでのシートバッグと比較して大きく違うのは、なんと言ってもシートバッグと同じポリエステル1680デニール生地を採用したことによって同等の強度を実現したところ。実際に手で触れてみると、堅牢さに定評のあるシートバッグと同様にかなり分厚く、ハードな環境でもタフに使いまわせそうだ。また、シートバッグと同じ生地感になったことで、シートバッグと合わせて使用した際にアイテムを通してバイクに統一感が出せるのも嬉しい。
バッグの両サイドには対応のポーチなどを後から取り付けることができるパルステープが装備されており、便利なだけでなくミリタリーライクな見た目にも男心をくすぐられる作りとなっている。昨年からリリースされているヘンリービギンズのシートバッグシリーズでもパルステープに対応したポーチなどが豊富に用意されているので、自分の使い方に合わせたカスタマイズをするのも楽しめそうだ。
バッグ背面に型崩れ防止のパワーパネルが標準装備されていることによって、車体に取り付ける際も取り付けやすく、背面に用意されたサドルバッグサポート差し込み口に差し込むことで非常に簡単に固定することができた。さらに、底面には耐熱生地が採用されているので、脱着時に万が一マフラーなどに接触してしまった際にも安心。
自分にあったサイズが必ず見つかる豊富なラインナップ
実際に荷物を入れてみると、DHS-24(10L)はペットボトル500mlが4本と2Lを1本入れることができた。私は荷物が少ないので、宿で宿泊する場合ならこのバッグ1つでもなんとかいけそう。今回取り付けたSRのように、マフラーが低めの車両であればこのサイズをマフラー側につけることも可能だ。そして、一回り大きなDHS-26(15L)は取り付けた実物で比較すると結構大きく感じられ、実際にペットボトル500mlが6本に2Lを2本も入れることができた。このサイズであれば一泊程度のツーリングなら余裕で対応できるだろう。
今回紹介したサドルバッグはお借りした10L、15Lサイズの他にも、マフラー側に適した小ぶりな6Lサイズ(DHS-22/DHS-23)と、急な雨から中身を守ってくれるインナー防水タイプの10Lサイズ(DHS-28/DHS-20)さらに、すべてのモデルにおいて写真のグリーンに加えて定番のブラックもラインナップされている。
どうしてもその実用性の高さやデザイン性に注目してしまうヘンリービギンズのサドルバッグだが、バッグに付属する専用のレインカバーをはじめ、車体とバッグを固定するベルトが調節のしやすい樹脂部品を使ったベルトと、金属金具を使うことでデザイン性に優れたベルトからバイクに合わせて選ぶことのできる2種類を用意してくれていたり、防犯ロックに対応したファスナーを採用していたりと、これまでのバッグ作りで培った気の利いた作り込みがバッグとしてのクオリティをさらに高めている印象を感じた。
自分のバイクライフに合わせて右側だけや左側だけ付けるも良し、既に持っているシートバッグにプラスして使っても良し、自分にはどんな使い方が合っているのかじっくりと熟考しながら7月下旬の発売を楽しみに待つとしよう。
※記事内容は全て執筆時点のものです。最新の情報をお確かめください。
文・野村 和也/提供元・Moto Megane
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