穴釣りの釣り方

無数にある穴のなかで狙うべき場所は、ほかの穴よりも暗く、深く、小さい箇所。上から見たとき、穴が小さければなかは暗く、警戒心も薄れるため、すぐにヒットすることが多い。

また、深い穴はムラソイが安定して居着けるので高確率でヒットする。具体的に、3つの岩の中心にある穴などは好ポイントになる。

穴釣りの釣り方

釣り方は水深と同じくらいラインを垂らし、リールとロッドガイドの間のラインは弓を引くようにしてルアーを竿先に付ける。その状態のままロッドごと穴にルアーを入れ、引いたラインを戻してルアーを沈めていく。

底まで確実に落としてもアタリがなければ、ラインを手で引いて上下に誘っていく。活性の高いムラソイがいれば沈める途中や着底直後にアタリがあるので、5~10秒ほど誘ってアタリがなければテンポよく次の穴を攻める。

穴釣りのアタリ

アタリは強烈に引き込まれるような感じなので、すぐに穴から引きずり出す。もし穴の奥で動かなくなった場合はテンションを緩めて動きだすのを待ち、動きがあったらもう一度強引に引きずり出す。

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(画像=根魚を手にした筆者(提供:週刊つりニュース関東版 渡邉長士)、『TSURINEWS』より引用)

穴釣りは簡単に釣れる方法だが、根魚は簡単には増えないので、小さな魚はリリースするなどこれからも穴釣りが楽しめるよう乱獲はしないようにしよう。

大房岬のポイントガイド

館山湾北側から東京湾に向けて伸びる千葉県南房総市・大房岬には周囲にゴロタ場がいくつかある。

【2021関東】ルアーで『穴釣り』が楽しい 宝探し感覚で高級根魚続々
(画像=富浦周辺略図(作図:週刊つりニュース関東版 渡邉長士)、『TSURINEWS』より引用)

北側のゴロタへは富浦新港脇からエントリーし、手前100mほどは砂地だが、その先はゴロタ場になる。岬のほぼ先端付近まで行くことができ、先端に近いほうが岩は大きく魚影が濃い。満潮では水没する箇所があるため、潮位の低い時間帯にウェーダー着用で攻めるのが無難。

南側の多々良西浜海岸の先にもポイントがあり、駐車場から近いのでエントリーが容易。こちらも満潮時には途中で水没する箇所はあるが、そこさえ抜ければ満潮時でもゴロタが残るので穴釣り可能。

大房岬には遊歩道があり、先端のマスマ島にも徒歩で行ける。マスマ島の手前50mほどにもゴロタ場があり、最もプレッシャーが低いポイントなので魚影は濃い。

最後に。磯靴やライフジャケットなどの装備は万全に。

<週刊つりニュース関東版 渡邉長士/TSURINEWS編>

提供元・TSURINEWS

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